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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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Since2010.11.26
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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シャドウハンター 骨の街 下 (創元推理文庫)
シャドウハンター 骨の街 下 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2011/04/28




(2013年感想52冊目)


カサンドラ・クレア 著 杉本詠美 訳 多田由美 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(読むの時間かかったけど面白かったです! 続きも楽しみ。)


「あんなのはただのおとぎ話だよ」
「でも、ジェイスーーおとぎ話はみんな、ほんとのことなのよ」(p312)


全米で大ブームを巻き起こし、世界中でファンを獲得している「シャドウハンター」シリーズの第一巻目の翻訳の下巻。
体調を崩して、読み終わるのにすごく時間がかかったけれど、読み始めたら止まらなかった! すごく面白かった。カサンドラ・クレアの小説の持ち味は、ジェットコースターのような展開の速さですね。読んでいて飽きさせません。
シャドウハンター最大の反逆者、ヴァレンタインに母ジョスリンを連れ去られたクラリー。シャドウハンターの至宝モータル・カップを探し出すうちに、過酷な運命がクラリーに襲いかかって来る……。

表紙はイザベル、アレク、サイモンですね。みんな格好いいです。

下巻は登場人物の抱えている背景や心情が明らかになってきて、また登場人物が魅力的になった印象がありました。ルークがたくさん活躍してくれたのが嬉しかったり。
また、ロマンス的な要素も出てきて、ジェイスとサイモンとクラリーの三角関係からも目が離せません。クラリーとジェイスの意外な関係も明かされ、どうなることやらという感じで、本当登場人物を最後まで見届けたい気持ちでいっぱいです。
話の展開や筋よりも、登場人物たちの人間関係を楽しみながら追っていくのが個人的な楽しみ方でした。複雑で愛憎入り乱れる関係は、本当に面白いです。

個人的にはお気に入りキャラのアレクとマグナスが、下巻はあまり活躍してくれなかったのが残念。次巻に期待ですね。
アレクとマグナスといえば、余談ですが作者のHPで、二人の初キスの様子を描いた短編が公開されています。初デートの約束まで取り付けて、その初デートの様子は10月に電子書籍で短編が発表される予定。読みたい……!

とにかく、滅多に本は手元に置かないのですが、このシリーズは揃えてもいいなあと思ったシリーズでした。本当にすっかり夢中です。
映画は今月に米公開。今世界でもとても熱いシリーズなので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?

拍手[2回]

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シャドウハンター 骨の街 上 (創元推理文庫)
シャドウハンター 骨の街 上 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2011/04/28


(2013年感想51冊目)



カサンドラ・クレア 著 杉本詠美 訳 多田由美 表紙絵

おすすめ度★★★★★(面白かった! 今年随一のお気に入りシリーズになりそう。)


「べつに不幸じゃないさ。不幸なのは、目的もなく生きることだ。だが、僕にはちゃんと目的がある」
「妖魔を退治すること? それとも、お父さんの敵を討つこと?」
「両方だ」 (p234)



全米で大ブームを巻き起こし、今年米独で映画公開される(全世界で)大人気のYAファンタジー、「シャドウハンター」シリーズ(原題The Mortal Instrumentsシリーズ)の感想です。
美人で心配性の母ジョスリンと暮らす15歳の少女クラリー。ある日親友の男の子サイモンと訪れたクラブハウスで、天使のように美しい三人の少年少女が、ひとりの若者を「狩って」いるところを目撃したことから、クラリーの人生は一変する。彼らは、妖魔を狩る「シャドウハンター」だったのだ!

本当にさわりのあらすじはこんな感じでしょうか。

読み出すまでにすごく時間の要った本だけど、これは面白かった! 話が次々と転がってどんどん事件が起きるので、読む手が止まりませんでした。
別所では、海外のラノベとか、美形だらけのハリー・ポッターとかそういう意見もあるみたいですが、でも複雑に絡み合った人間関係や恋模様などはこれからどうなって行くのか本当に気になる!
若いシャドウハンターのなかで随一の腕前を誇る自信家のジェイスと、何でも話せる心安らぐ幼馴染、サイモンとのあいだでモヤモヤする主人公のクラリー。
でもサイモンはジェイスの親友であるアレクの妹、イザベルにメロメロみたいだし、アレクはアレクでゲイ・セクシャルのようで、同じくゲイの魔法使い、マグナス・ベインに口説かれていたし、なんというかこう書いてみただけで、色々な形の愛や友情が堪能できそうで、そんな人間模様がたまらなく、このティーンエイジャーたちを見届けたい! という気持ちにさせてくれる一冊でした。

登場人物も個性的。
どのキャラクターも甲乙つけがたいくらい好きです。
本当、まだ上下巻の上巻を読み終わった段階ですが、人間関係の見せ方がうまくて、既にぐいぐいハマっています。個人的に、今年一番のヒット・シリーズになりそうな予感。
著者のカサンドラ・クレアは日本の漫画やアニメ文化が好きななかなかオタクな人物のようで、指輪物語やハリー・ポッターの同人誌を書いていたり、熱心なRPGゲーマーらしい様子が伺えて、ちょっと親しみが湧きます。クラリーもサイモンもいい意味でオタクだしね。

とにかく、こんなにハマるとは読むまで思いませんでしたが、読んでよかった! と思えたシリーズでした。
個人的に私もD&Dゲーマーなので、サイモンが同志だと思わせるくだりは嬉しかったです。
あと、ジェイスの食の好き嫌いもちょっとツボで印象に残っています。ベルガモットとキュウリが嫌いで、木須肉(豚肉と卵と木耳の炒め物)が好きというのが、実は本編よりも印象に残っています。

そんな上巻はとっても先が気になるところで終わっているので、このまま下巻へ!
今年映画公開ですが、日本でも公開してくれないでしょうか。無理だろうなあ。

とにかく、今年の読書でも指折りの収穫と言えるシリーズでした。ぜひ読んでみてほしいです。

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魔使いの弟子 (sogen bookland)
魔使いの弟子 (sogen bookland)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2007/03


(2013年感想48冊目)


原題 The Spook's Apprentice
ジョゼフ・ディレイニー 著  金原瑞人 田中亜希子訳 佐竹美保 装画

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。ちょっと怖くて面白い! それに読みやすかったです。)


ひどい仕事だ。きびしいのは別にしても、これまで魔使いに言われたことからして、この仕事は危険で恐ろしい。(p110)


「決して日が暮れてから読まないこと」
出版社のこの本の紹介で書かれていた文句です。
以下BOOKデータスペースからあらすじを載せておきます。

ぼくはトム、七番目の息子である父さんの七番目の息子だ。手に職をつけてひとりだちするために、ぼくが弟子入りすることになったのは魔使い。恐ろしいボガートや魔女から人々を守る危険で孤独な仕事だ。母さんは、ぼくには特別な能力があるのだから、立派な魔使いになれるって言うけど、なんだか自信がない。ぼくが魔使いに弟子入りするための最初の試験は、さびれた炭鉱町ホーショーにある幽霊屋敷でひと晩過ごすこと。ひとりっきりで残されて、変に目がさえて眠れずにいると、地下室で物音がした。だれもいないはずの地下室で、だれかが地面を掘っている…こわがりの少年トムは、無事に魔使いになることができるのか?どきどき恐くて面白い。“魔使いシリーズ”第一弾。


最初から自ら進んで魔使いになる道を選んだわけではなく、仕事のためという案外消極的な理由から魔使いに弟子入りしたトム。
ある日、魔女の親戚の女の子、アリスと約束をしてしまいます。
その約束が、とんでもない事件を引き起こして……??

2014年1月に映画公開(予定)ということで、これを機に前々から興味のあったシリーズを読書しました。
確かに、ちょっと怖くて面白い、そんな話でした。何より、それに加えて非常に読みやすいので、ページをめくる手が止まりません。
ちょっと臆病だけど、真の勇気を持つトム。トムを教え導く師匠のグレゴリー。善と悪の境目にいる少女アリス。出てくる登場人物が皆魅力的で、読んでいてドキドキします。キャラクター造形がうまいです。

私が特に好きなのはアリス。善でありながら悪にもなり得るというその存在のゆらぎが、これからの物語はどうなるんだろう……、と想像させてたまりません。これは続きも読むしかない!

人々に忌み嫌われながら、人々の求めに応じて人々を邪悪な存在から守る魔使い。その定めを知った時のトムの悲哀が、なんとも印象的でした。

トムは立派な魔使いになれるのか? これから登場人物はどうなっていくのか?
一冊読んだら、続きが読みたくなること間違いなしの危険なシリーズです。
お勧め。面白かったです。

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ヴァンパイレーツ (12) 微笑む罠
ヴァンパイレーツ (12) 微笑む罠
  • 発売元: 岩崎書店
  • 発売日: 2013/06/21



(2013年感想47冊目)


原題 Vampirate Empire of Night
ジャスティン・ソンパー 著  海後礼子 訳 三浦均 装画

おすすめ度★★★★☆(面白かったです。シリーズ中随一の怖さ。)


「ぼくは血に飢えているんだ!」コナーは大声で叫んだ。(中略)「ぼく、コナー・テンペストは、血を欲している、血が必要なんだ!」(p250)


吸血鬼と海賊もののホラー・ファンタジー、シリーズ待望の12巻。本当、このシリーズがまた読めるなんて嬉しい! 大好きなシリーズです。

この本は、原本5冊目の、後半部分を翻訳したものです。最近は3分冊だったけど、この本は2分冊みたい。
前巻までに、コナーとグレースは悪いヴァンパイア、シドリオの子供で、ダンピール(ハーフ・ヴァンパイア)だということを知ります。そんな二人が、シドリオとその妻、レディ・ローラの招待を受け、敵の吸血海賊船招待されます。コナーとグレースは食べ物に少しづつ血を混ぜられ、血の飢えを高められて行くのだが……、

といったお話になっています。
前巻とあわせて、この本も面白かったです! そして何より、シリーズ中随一の怖さを誇る巻でもあったし、苛々させられた巻でもありました。それだけ作者がうまいってことなんでしょうが、血の飢えのせいとはいえ、コナーもグレースもなかなかに嫌な子になっていて……。特にグレース、今まであれだけローカンとラブラブになっておいて、今更ジョニーとのあいだで揺れ動くのはないよ! しかも、最終的に出した結論は、どっちも好きって! まあ、そういうのもありなのでしょうが、ローカン好きとしては微妙な気分です。

それにしても、不気味な存在だったオブシディアン・ダーク海尉が実はあの人だったり、あの人とあの人が死んでしまったりと、今回も息を付かせぬ展開で、本当に面白かったです! でも、怖かったしすごく悲しかったです。
そうして、最後の最後でまたもやびっくりな展開! 本当にこれからどうなっていくのでしょう。
シドリオは随分魅力的になってきた(むしろ主役を食っている)のですが、怖いのはレディ・ローラだなあ。
なによりもこの小説は、本当に悪の魅力たっぷりな一冊で、私はステュークリーも好きです。ジョニーもいいですね。そういえば、ジャコピーはどうなってしまうんだろう……。
まだあと一冊、邦訳されてない本があるので、その本の邦訳を待ちたいと思います。本当に、続きが読みたいと思える1冊です。吸血鬼か海賊、どちらかが好きな人にはお勧めのシリーズです。

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(2013年感想46冊目)


原題 The Chronicles of the Imaginarium Geographica Here, There Be Dragons
ジェームズ・A・オーウェン 作 絵  三辺律子 訳

おすすめ度★★★★☆(4・5位。題材とあらすじだけでもときめかずにいられない!)

ぼくは、自分が信じられるかどうかわからない」
「それでいいんだ」ジョンは言って、若者の肩をつかんだ。「ぼくが二人分信じているから」(p363)


その存在を知った時から、ずっと読みたかった本をやっと読み終えました。以下、出版社からのあらすじ。

どこかにある別世界<夢の多島海>。その存亡をめぐり、人類の叡智を賭けて戦った「守り手」たちがいた。さあ、ドラゴン船に乗って未知の国へ! 若き日のトールキンが、ルイスが登場する壮大なスケールの物語第1巻。


若き日のトールキンやルイスが活躍するなんて! そのアイデア、私がほしかった! と、まさにファンタジー小説ファン必涎の、夢のような設定で描かれる物語が本書です。
結婚して、息子を授かったばかりのジョン(トールキン)の指導教授が、ある日殺されてしまう。
その殺人事件をきっかけにジョンと出会ったジャック(ルイス。知人からはこう呼ばれていた)とチャールズ(ウィリアムズ)の3人は、イマジナリウム・ジオグラフィカの守り手として、<夢の多島海>の存亡をかけた戦いへと巻き込まれていく!

イマジナリウム・ジオグラフィカとは、架空世界の地図集のこと。この地図を使えば、色々な世界へと行くことができます。夢のような地図!
トールキンやルイスが冒険するだけでも胸躍るというのに、この設定は反則です。
最初は一寸暗いお話が続くのですが、第二部あたりからどんどん面白くなっていきます。
様々な物語、神話伝説などといったものが幾重にも折り重なり、魅力的な世界観を醸し出しています。
まさしく、すべてのファンタジー・ファンのための一冊とも言えるでしょう。

ヤングアダルトものにしては登場人物の年齢層が高めだなあと感じました。トールキンはもう結婚しているし。こういったファンタジーにお約束のロマンスは薄味ですが、それでも十分面白いです。
スルメのような読み心地で、読み進めば読み進めるほどに面白くなっていきます。素敵なお話です。

また、作者が表紙絵や挿絵も手がけているというスタイルが魅力的です。これがまたうまいのですよね。
第二巻の登場人物はジェームズ・バリ卿とのこと。楽しみです。
ファンタジーが好きな方(特に指輪物語やナルニア国物語)には、絶対お勧めの一冊です。ぜひ読んでみてください。

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Copyright c Enchanted by Books マユリの本棚 2冊目。。All Rights Reserved.
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