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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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銀の陽 (ハヤカワ文庫 FT―アイルの書 (70))
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1984/12



原題 The Silver Sun
ナンシー・スプリンガー 著 井辻朱美訳 中山星香 表紙絵
★★★☆☆(3・5くらい。お勧めですが、私は読むのにすごく時間がかかってしまいました)


ブログ開始の第一冊目の記録となるのはファンタジーの名作、<アイルの書>の第二作に目に当たるこの本です。25年以上前に書かれた作品ですが、今でも色褪せない、今だからこそ読んでほしい作品です。

物語の舞台はアイルと呼ばれるケルトの雰囲気漂う島。人々から恐れられている<森>で出会ったハルとアランという二人の青年の物語です。
アイルの書の特徴は、男同士の強い友情と絆を描いているところだと思います。旅の途中でハルもアランも恋に落ちて生涯の伴侶(メンドール)を見つけるけれど、彼女たちも二人の友情に入ることは出来なさそう。
と言っても今言われているBLという類のような印象を受ける書き方ではないと思います。

ハルは実はアランの父親が死ぬ原因を作った張本人だったり、アイルの地を救うと呼ばれている王となる人がアイルの地一番の暴君の息子だったりと、ともすれば憎しみになりかねない状況から、本当の友愛へと発展していく物語です。

銀の陽はハルが負っている多くの傷に象徴されるように、どこか哀愁とも郷愁とも取れる痛々しさが全編に漂っていますが、その痛みはどこか心に入り込み、癒しを与えてくれる優しい物語です。
現実を忘れて一息つきたい時にお薦めの一冊。

アイルの書一番の長さを誇る本作なので登場人物も一杯出てきます。馬にも個性があるのですが、この馬が個性的で活き活きとしています。エルフの馬であるハルの愛馬のアルンデル、器量はよくないけれど主人思いのアランの愛馬アルフィー、ハルの恋人ローズマリーの馬であり、穏やかな気性の雌馬アスファラ、名前の通り激しく駆け抜けていくナイトストーム。

登場人物の名前にはきちんと名前の意味が定められており、名前マニアの私としては嬉しいところです。
現在は絶版となっていますが、どこかで見かけたときには是非手にとってほしい一冊です。

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主要登場人物のメモ

ハル(ヘルヴォイエル) 暴君イスコヴァルの息子。エルフ名はミレルディン(エルフであり人であるもの)ブリンセットという楽器を奏でる詩人でもある。名前の意味は治める者。落日王と呼ばれる。

アラン ラウェロックの領主リュインの息子。エルフ名はエルウィンダス(エルフの友の意)名前の意味は、「端正な」 旭日王と呼ばれる。

ローズマリー ハルの恋人となるセリドンの姫。

リセ エルフの娘。アランの恋人となる。 名前の意味は<優雅なる者>
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