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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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Since2010.11.26
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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サーカス物語 (エンデの傑作ファンタジー)
サーカス物語 (エンデの傑作ファンタジー)
  • 発売元: 岩波書店
  • 発売日: 1984/07/13


(2012年感想84冊目)


原題 Das Gauklermärchen
ミヒャエル・エンデ 著 矢川澄子 訳 司修 絵  
おすすめ度★★★★★(いろいろ考えさせられる、とっても素敵な一冊でした。)

きたるべき世界は幻想からしか生まれない
みずからつくりだすもののなかでこそ、ぼくらは自由なのだ。(p192)


ミヒャエル・エンデの戯曲。
「サーカス物語」という題名ですが、そのサーカス団はいままさに廃業を余儀なくされているところ。スカウトしてくれるという会社が出した条件は、団員の知恵遅れの少女エリを手放せというもの。
悩む団員たちに、エリはお話をせがみ、そして……、というお話です。

いやー、面白かった!
学生の時一度読んだ記憶があるのですが、その時はいまいちおもしろさがわからなかったのですが、今読むと本当に面白いです! 大人向きの戯曲だなあと思いました。
劇中劇があって、その劇中劇と劇がつながって最後の展開になるのですが、この劇の登場人物が、みんなどこか妖しくて、それでいて繊細なのが素敵です。
このお話は、明日国という国名に象徴されるように、痛々しいほどの希望と愛情、そして夢を見、想像することのすばらしさを訴えた作品になっています。とても素晴らしい。本当に素敵な一冊です。

最後、最初はエリを手放すことが彼女の幸せになると考えていた団員たちが、エリを手放さず、時代遅れで嘲笑の的になろうとも、サーカス団を続けていこうとしたところが良かったです。
現代社会にたいする様々な批判のようなものも読めて、非常にエンデらしい作品となっているように思います。

また、本の装丁も本当に素晴らしく、図書館で借りたのですが、思わず手元に置いておきたくなります。
読みやすいし、本当におすすめの一冊です。
ぜひ読んでみてください。面白かった。

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ファウスト 第一部 新訳決定版
ファウスト 第一部 新訳決定版
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 2,940
  • 発売日: 1999/10/22

ゲーテ 著 池内紀 訳
お勧め度★★★★☆(ファウスト初心者向き?)

言わずと知れたドイツ文学の名著。
ドイツ文学好きだけど、そういえばゲーテさんとはあんまり仲良くしたことがなかったなぁ…、まあゲーテさんは有名人だから私と知り合わなくても人気者でしょう。とか思っていたのですが、この前友人との会話にちらっと出てきて良い機会と読んでみることに。

うーん、感想としてはすごく読みやすいです。物語の筋もわかりやすくちゃんと頭に入ります。
正直、ファウストってこんな簡単に読めちゃっていいの? という感じで驚きです。
うっかり斜め読みとかもできちゃいます。

思うに、ファウストを知らない人や、学生さんなどがその門戸を開くために読む一冊だと思いました。
この本であらすじを知って、ほかの鴎外訳なんかを読む…。という感じです。

解説も付いていて、初心者には本当にやさしい作りです。
挿絵もあっていいのですが、その挿絵がちょっと俗っぽい感じなのがちょっと気になります。 もっと重厚な絵で読みたかった。

なにはともあれ、ファウスト初心者にお勧めの一冊です。

以下ちょっとだけ。

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