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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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(2014年読書感想9冊目)


佐々木禎子 著 栄太 表紙絵 

おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。おもしろかったけど、ノリが軽すぎるかなー。)


「たしかに、私の恋の責任は私が取らないとですよね」(p319)


ばんぱいやのパフェ屋さんの第二巻目。二巻目が出るのは微妙かな? とか勝手に思っていたので、無事に二巻目が読めて嬉しいです。
「真夜中の人魚姫」と短編「マジックアワーのマジック」の2編が収録されています。

ちなみに作者の佐々木さんは普段はBL畑で活動されているようですが、この小説はBLではありません。
キャラクターの造形はなかなかにそれっぽかったりしますけどね。
音斗君がなかなかどうしてお姫様だと思います。

今回も、軽くて、読みやすくて、おもしろくて、でも、それだけじゃない考えさせられる部分とかもあって、すごくよかったです。
最初のタカシ君に関する話題では笑ってしまいました。
笑ってしまうくらいおもしろいのですが、でも、一巻にましてちょっとお話がギャグ寄りになってしまったかな。好き嫌いが分かれそうなお話だなあと感じてしまいました。
面白いし、私は嫌いではないのですけどね。

今回、音斗君にお友達が二人もできて、二人ともいいやつで、読んでいてこっちも嬉しかったです。
佐々木さんのこの作品は主人公の音斗君も弱者の立場だし、弱い立場で困っていたりする人にも読んでほしいなあなんて思ってしまいました。

あと、一巻で気になったパフェの描写も、二巻目は結構描写がふんだんで嬉しかったです。
でも、もっともっと美味しいパフェの描写を堪能したいです!

キャラクターの個性も光り、皆がそれぞれかわいらしく見えてきました。作者様はきっとフユ萌えなんだろうなー、なんて思ってしまいます。

これからは伯爵が出てきて、音斗君をつけ狙う感じの展開になるのかな? 伯爵もかわいそうな感じの人で、なかなか愛着があります。

読み始めるとさらっと読めてしまうので、ちょっと軽く何かを読みたいときにお勧めの一冊です。
表紙そのまんまの、かわいらしい雰囲気のお話です。

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(2013年読書感想69冊目)


香月日輪 著
おすすめ度★★★☆☆(なんてことはない平和な話でした。)


時とともに、変わらないものなど何もない。妖怪アパートだって、例外じゃない。 (p186) 


香月日輪の大ヒットYA小説、「妖怪アパートの幽雅な日常」シリーズの番外編。
古本屋と世界旅行に出かけた夕士。ラスベガスで担任の先生、千晶と合流し、忘れられない年の瀬を迎えることになる外伝のほか、妖怪アパートの住民のその後がよく分かる、ファン待望の番外編!

何というか、すごく平和な話です。大きな事件が起こるわけでもない、起こるとしてもそれは小さな事件で、何というかこのシリーズは本当に、「日常」を描いたシリーズなんだなあと改めて思いました。
日常の中における「気づき」みたいなものがすごく大切で、それを大事にしていこうと思えるお話です。

妖怪アパートのその後の様子は、なんだかいなくなってしまう人が多くて、すごく寂しかったです。
でも、別れがあれば出会いもあるように、いつか第二の夕士君が現れて、夕士君が画家や詩人の立場になっていくのかなと思えるような話でした。

正直、このシリーズを読むと思うところが、いいことも悪いこともたくさんありました。
心にすとんと落ちることもあれば、鼻につくところもあって……。
でも、妖怪アパートというものに出会えてよかったなと思っています。
この本は、一応作中に出てきた人物たちのその後が分かる感じで、本当に最後の一冊なんだなあって思いました。

短い話、なんてことはない日常ですが、そういったものが本当大事なんだなあと思います。
しかし夕士くんは本当恵まれすぎ! いつまでも自分が特別だということを忘れないでほしいなって思いました。まあ、感受性が素直なので、読んでて嫌な感じは受けないのですが。
妖怪アパートの漫画も出てるそうですね。それも読みたいような、もう妖怪アパートはこれ以上いいような、やっぱりいろいろな思いのこもったシリーズなのでした。
でも、とても面白かったです。

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(2013年感想49冊目)



佐々木禎子 著  栄太 表紙絵

おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。ちょっと期待と違いましたが面白かったです。)


家出だ。
行く当ては、ひとつ。(p57)


ばんぱいやのパフェ屋さん。
この題名を見たとき、つまり真夜中のパン屋さんならぬ真夜中のパフェ屋さんですか!? と戦慄し、しかしとても興味を持って読んだ1冊です。

札幌の虚弱体質の中学生、高萩音斗(たかはぎおと)は、虚弱体質を克服するために、隠れ里に住むという母方の遠い親戚に助けを求めます。
そうしてやってきた、3人の美青年。
実は彼ら、吸血鬼の末裔で!?

というお話。

総体的に見て、面白かったし、読んでよかったと感じる作品でした。でも、いろいろ惜しいなあと思えてしまう本でもありました。
まず、題名にもなっているパフェ屋さんがあまり登場しなかったのが残念で仕方ないです。美味しそうなパフェの描写とかも期待したのですが、こちらもあまりなくて残念。

パフェ屋に訪れた人が抱える事件を解決するというよりも、パフェ屋を拠点に札幌市内で起こった事件を解決するという感じです。私が期待してたお話とは、ちょっと違いました。

でも、斬新な設定は面白かったし、キャラクターも魅力的です。
ハル、ナツ、フユという三人の美青年はキャラが立ってるし、主役の音斗君は魅力的。
それにところどころ突き刺さるようなセリフや描写もあって、続編が出るなら読んでみたいなあと思わせる作品になっています。
吸血鬼なのに血を吸うことを野蛮な行為と思っていて、乳製品を血の代わりにしているとか、そういった少しずらした設定は、大変好みでした。
思うところは多々ありますが、色々な未消化な部分も残っているし、続編があれば読んでみたいなあと思います。
そんな作品でした。

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ロンド国物語 (1) オルゴールの秘密
ロンド国物語 (1) オルゴールの秘密
  • 発売元: 岩崎書店
  • 発売日: 2008/09/26




(2013年感想40冊目)

原題 Key to Rondo  

エミリー・ロッダ 著  神戸万知 訳 水野真帆 絵

おすすめ度★★★☆☆(3分冊の1冊目なので、まだまだ様子見かな。)


しかし、同じくらい強い気持ちで思うのだ。ミミがたったひとりで危険にとびこもうというのに、自分はかくれているなんて、どうしてもーーとにかく、どうしてもーーできないと。(p163)


「リンの谷のローワン」、「デルトラ・クエスト」などのシリーズで日本でも有名なエミリー・ロッダさんの別シリーズものです。
話の本題に入るまでが長いなと思ったら、それもそのはず、これは1冊の本を3分冊した、最初の1冊だからですね。それなら3冊まとめて借りてくればよかったなとちょっと後悔です。
小学校中学年~高学年向きの子供のための本ですが、個人的には好きな作家、好きな出版社、好きなイラストレータさんが挿絵を書いているという理由で、読むのを楽しみにしていました。
そう、なによりも水野真帆さんが描く表紙や挿絵が、なんとも可愛らしいです。この挿画のためだけでも、読む価値はあった! と思います。

お話は、エミリー・ロッダさんらしいお話だなあという印象でした。でも、リーフやローワンに比べると、主人公のレオは魅力があまりないかな?? という気もしないではありませんが。レオ、とにかく真面目なんですよね。
レオと違い魅力的なのが、またいとこのミミですね。ロッダの描く女の子は、みんなそれぞれ違う強さを持っていていいなと思います。青の王妃やダーティなどの悪役もなかなか魅力的で、今後に期待です。

それにしてもロンド国内の描写は秀逸ですね。オルゴールに描かれた絵が、そのままロンド国を表しているというのも、王道ですが、ワクワクしました。
なにはともあれ、レオとミミがこれからどんな仲間や敵と出会い、どんな風に成長するのかが楽しみでなりません。
デルトラは表紙から男の子向けかなー、と思ったのですが、こちらは女の子が読むにはちょうどいいかも。
これからが楽しみなシリーズです。

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(2013年感想39冊目)

原題 The Flight of the Phoenix: Nathaniel Fludd, Beastologist, Book 1

R・L・ラフィーバース 著 ケリー・マーフィ 絵 千葉茂樹 訳

おすすめ度★★★★☆(装幀、装画も好みです。子供向きですが、夢があってなかなか◎)


「フラッド家の磁石よ」フィルおばさんが説明する。「正式な訓練をするときがきたようね。おくれをとりものすのはたいへんよ」(p186)


地元の図書館で、気になって手にとった1冊です。ナサニエルって名前が好きなんですよね。
時は第一次世界大戦後。10歳の少年、ナサニエル・フラッドは、飛行機の墜落事故で両親を失い、父親の従姉であるフィルのもとで暮らすことになった。そうして、フラッド家が代々冒険家の一族であり、幻獣学者であることを知ります。
二人はアラビアに、500年に一度のフェニックスの誕生を見に行くことになりますが……。
といったようなお話かな。

子供向きのファンタジー・ノベルですが、装画、装幀も非常に好感が持てた一冊です。本文にたくさん挿絵が入っているのもいいですね。
ナサニエルと聞くと、「バーティミアス」の主人公を思い出すわたしですが、こちらのナサニエルは、絵描く事が好きな、孤独で内気な少年。とても冒険家には向きそうにありません。
しかし、そんなナサニエルだからこそ、その生い立ちや状況を応援したくなるし、成長を楽しむことができた一冊でした。面白かったです。
フィルおばさんも、ナサニエルを見守りつつ、その成長を促すような育て方をしていて素敵。

しかし、幻獣ってロマンがありますよね。原題にもなったフェニックスの飛翔のシーンは、すごく綺麗なシーンで、この本のお気に入りです。わたしもフェニックスにであってみたいものですと、そんな気分にさせてくれる一冊です。
何やらきな臭い敵対勢力(?)の存在も匂わされていて、次の巻も楽しみな一冊。
子供向きの本ですが、大人でも十分に楽しめます。
なんといっても、グレムリンのグリーズルやドードー鳥のコーネリアスがいい味出してました。幻獣って本当にいいなあ。
装幀、タイトルが気になる方は、読んでもいいと思います。わたしは、次も読んでみたいなあと思いました。

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