(2014年読書感想9冊目)
佐々木禎子 著 栄太 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。おもしろかったけど、ノリが軽すぎるかなー。)
「たしかに、私の恋の責任は私が取らないとですよね」(p319)
ばんぱいやのパフェ屋さんの第二巻目。二巻目が出るのは微妙かな? とか勝手に思っていたので、無事に二巻目が読めて嬉しいです。
「真夜中の人魚姫」と短編「マジックアワーのマジック」の2編が収録されています。
ちなみに作者の佐々木さんは普段はBL畑で活動されているようですが、この小説はBLではありません。
キャラクターの造形はなかなかにそれっぽかったりしますけどね。
音斗君がなかなかどうしてお姫様だと思います。
今回も、軽くて、読みやすくて、おもしろくて、でも、それだけじゃない考えさせられる部分とかもあって、すごくよかったです。
最初のタカシ君に関する話題では笑ってしまいました。
笑ってしまうくらいおもしろいのですが、でも、一巻にましてちょっとお話がギャグ寄りになってしまったかな。好き嫌いが分かれそうなお話だなあと感じてしまいました。
面白いし、私は嫌いではないのですけどね。
今回、音斗君にお友達が二人もできて、二人ともいいやつで、読んでいてこっちも嬉しかったです。
佐々木さんのこの作品は主人公の音斗君も弱者の立場だし、弱い立場で困っていたりする人にも読んでほしいなあなんて思ってしまいました。
あと、一巻で気になったパフェの描写も、二巻目は結構描写がふんだんで嬉しかったです。
でも、もっともっと美味しいパフェの描写を堪能したいです!
キャラクターの個性も光り、皆がそれぞれかわいらしく見えてきました。作者様はきっとフユ萌えなんだろうなー、なんて思ってしまいます。
これからは伯爵が出てきて、音斗君をつけ狙う感じの展開になるのかな? 伯爵もかわいそうな感じの人で、なかなか愛着があります。
読み始めるとさらっと読めてしまうので、ちょっと軽く何かを読みたいときにお勧めの一冊です。
表紙そのまんまの、かわいらしい雰囲気のお話です。
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