(2013年感想52冊目)
カサンドラ・クレア 著 杉本詠美 訳 多田由美 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(読むの時間かかったけど面白かったです! 続きも楽しみ。)
「あんなのはただのおとぎ話だよ」
「でも、ジェイスーーおとぎ話はみんな、ほんとのことなのよ」(p312)
全米で大ブームを巻き起こし、世界中でファンを獲得している「シャドウハンター」シリーズの第一巻目の翻訳の下巻。
体調を崩して、読み終わるのにすごく時間がかかったけれど、読み始めたら止まらなかった! すごく面白かった。カサンドラ・クレアの小説の持ち味は、ジェットコースターのような展開の速さですね。読んでいて飽きさせません。
シャドウハンター最大の反逆者、ヴァレンタインに母ジョスリンを連れ去られたクラリー。シャドウハンターの至宝モータル・カップを探し出すうちに、過酷な運命がクラリーに襲いかかって来る……。
表紙はイザベル、アレク、サイモンですね。みんな格好いいです。
下巻は登場人物の抱えている背景や心情が明らかになってきて、また登場人物が魅力的になった印象がありました。ルークがたくさん活躍してくれたのが嬉しかったり。
また、ロマンス的な要素も出てきて、ジェイスとサイモンとクラリーの三角関係からも目が離せません。クラリーとジェイスの意外な関係も明かされ、どうなることやらという感じで、本当登場人物を最後まで見届けたい気持ちでいっぱいです。
話の展開や筋よりも、登場人物たちの人間関係を楽しみながら追っていくのが個人的な楽しみ方でした。複雑で愛憎入り乱れる関係は、本当に面白いです。
個人的にはお気に入りキャラのアレクとマグナスが、下巻はあまり活躍してくれなかったのが残念。次巻に期待ですね。
アレクとマグナスといえば、余談ですが作者のHPで、二人の初キスの様子を描いた短編が公開されています。初デートの約束まで取り付けて、その初デートの様子は10月に電子書籍で短編が発表される予定。読みたい……!
とにかく、滅多に本は手元に置かないのですが、このシリーズは揃えてもいいなあと思ったシリーズでした。本当にすっかり夢中です。
映画は今月に米公開。今世界でもとても熱いシリーズなので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?
[2回]
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