悪ノP(mothy) 著 壱加 表紙絵
お勧め度★★★★☆(いろいろあるけど、私は嫌いじゃない話です)
「あら、おやつの時間だわ」
ボーカロイドを使って製作し、ニコニコ動画などの動画サイトで圧倒的な再生数を誇る楽曲「悪ノ娘」のシリーズの小説化です。
私はボーカロイドはあまり詳しくないのですが、妹が好きで、図書館に借りに行ったので私もせっかくだから読むことに。
結構大きなサイズの本なのですが、中身の余白が大きくて、実際には新書サイズでも十分くらいの中身になっています。イラストを大きく載せたかったからこの大きさなのかな。ノベルスサイズにして余白削ったらもっとコンパクトなサイズになって安かったんじゃないかな……。まあ、それでも装丁はなかなかいいと思います。
文章は、そんなに悪くありません。こんなものだと思います。
話の中身は……とにかくもとになった歌を聞いたほうが断然楽しめますね。本を先に読んでしまうと、あまりの登場人物の多さと視点の切り替えの多さ、設定の詰め込み具合に何が何だか分からなくなってしまいそうです。
逆に楽曲を聞いてる人にとっては、楽曲の解説本という印象でしょうか。
と言いつつ、いろいろあるのですが、好きか嫌いかと言われると好きな作品です。
双子の(というより弟アレンの)絆はいいなあと思いました。アレンは好きです。
あと、作中に出てくる緑の王子が好きだったので、彼周辺にまつわるらしい続編にも期待ですね。
登場人物は多かったのですが、今回あまり活躍しなかった人は次回作以降に活躍するらしいので、まあ必要なのかな。
300ページくらいありますがすぐに読めてしまう話で、続きのひきもちゃんとあるので、結構続編が気になります。
興味のある方は、ちょっとお高いかなあとも思うのですが、是非読んでみて下さい。
楽曲のほうも是非聞いてみて下さいね。
私は召使のほうが好きかなあ……。
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