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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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(2014年読書感想10冊目)


山本瑤 著 起家一子 イラスト 

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。面白かった! 続刊に期待大です!)


「君の目の前で全裸になろうか?」
ケイトリンは束の間考え、頷いた。
「じゃ、なってくれる?」(p122)


初読みの作家さんです。
最近コバルト文庫はおもしろい本が多いし、大好きな「妖精」というキーワードの入った少女小説だし、好きなイラストレーターさんの表紙が美しいし、とにかく手に取ってしまった作品です。こんな好みの本、読まないわけにはいかないわ!

結果、とってもかわいらしい小説で、面白かったです! お勧めです。
なによりも馬を愛する自由奔放な娘、ケイトリン。彼女のもとにやってきて、婚約してほしいと頼む、不機嫌な第二王子のエリス。
自由奔放なケイトリンに振り回されるエリスがとにかくかわいくて……! 何だろう、しゃべり方? が冷たい感じだけど端々がすごくかわいくて、反応もかわいくて、極め付け、エリスは●●●になっちゃうし! それがもうツボでたまりませんでした。
本裏のあらすじに、もふもふと書いてあったのですが、確かにもふもふでした。

とにかくエリスがかわいい! ヒーローをこんなにかわいいと思った少女小説は、久しぶりかも。
ケイトリンとエリスが心の距離を縮めていく様子などもかわいらしく、特に一緒に眠るシーンと、上記に抜粋したやり取りのシーンが好きです!
ケイトリンもエリスも、とにかく表紙からして美しくてかわいくて、そんな二人が織り成すちょっとずれたやり取りに、終始微笑ましい気持ちが大きくなるばかりでした。
エリスみたいな王子様には、ケイトリンみたいな女の子が必要だよなー、と思うので、最後の最後の展開にはしてやられました! ケイトリンらしいというか! とにかく続刊が気になるので、待ち遠しいです。

誤字がちょっと多かったこと、架空世界の設定のわりには、シェイクスピアの創作であるオベロンの名前が出てくることなどが、妖精好きとしてはちょっと気になりましたが、このお話はすごくしっかりした妖精ファンタジーだと思います。
例えるならアイルランド的な土地の、妖精の住んでいる土地の匂いが、文章から漂ってきて、すごく心地よいです。

あとは、梟のクローディアス君に、もうちょっと活躍してほしかったかな? でも、想像していたよりもずっと嫌な感じの性格だったので、続刊でクローディアスがどんな役割を担うことになるのか期待したいと思います。
いい意味でどんでん返し的な展開もあり、かわいらしいロマンスにときめいたり、とにかく夢中で読んでしまいました。
ただ残念なのは、起家一子さんの挿絵がもっと見たかったことと、どうにも前後編で終わりそうな気配のあるところですね。

でも、来月には続刊の刊行が予定されてるようなので、楽しみに待って、読みたいと思います。
とにかくエリスがツボでツボで! こういうカップル、好きです!
お勧めの一冊なので、気になっている方は是非読んでみてくださいね。

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嘘つきなレディ 〜五月祭の求婚〜 (コバルト文庫)
嘘つきなレディ 〜五月祭の求婚〜 (コバルト文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 2012/12/28



(2014年読書感想8冊目)


白川紺子 著 友風子 イラスト 

おすすめ度★★★★★(面白かった! 読んでよかったと思える一冊。)


「結局のところ」
薔薇で飾られたメアリを見つめ、ジョシュアはつぶやく。
「薔薇をたずさえ君を迎えにきたのは、俺だったわけだな」(p284)


大好きな少女小説家、白川紺子さんのデビュー作。
紺子さんの描かれる「リリー骨董店」がすごく好きで、お話もよかったので、いつか読みたいと思っていたこの本も読んでみました。すごく評判がいいみたいでしたしね。

結果、読んですごくよかったです!「リリー骨董店」もよかったけど、このお話もすごく好きです! むしろこっちの方が好きかも!?

人違いで、伯爵家の娘となったメアリ。彼女は、そのことで自分は嘘をついていると、すごく自分を責め続けることになります。
このメアリの葛藤が本当に丁寧に描かれていて、読んでいてすごく切ない気持ちになりました。
ジョシュアとの恋模様も、とってもかわいらしくて良かったです。
本当に紺子さんは、一つ一つの描写を、丁寧に美しい文章でつづられる方なので、小説を読んでいる時間は至福の時間です。

お話も、ヴィクトリア朝ものというよりは、魔法とか呪いとか出てきて、ファンタジーな感じなのですが、それがまた私の好みで……。こういうファンタジックな素敵な物語を描くのがお上手な作家さんだと思います。

また、デイヴィッドやヴァイオラやオリヴァ―といった脇役も魅力的でした。
デイヴィッドはその趣味が素敵でしたし、ヴァイオラはツンデレ、オリヴァーはちょっと狂気系でしたが、こういうキャラクターは大好きです。
とにかく本当に素敵なお話で、友風子さんの素敵なイラストもふんだんに見ることができて、素敵な小説に出会えた喜びでいっぱいです。
これからも沢山作品を読みたい、応援したい作家さんです。
お勧めの1冊です。

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おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札 (ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札 (ビーズログ文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2014/01/14




(2014年読書感想7冊目)


石田リンネ 著 起家一子 イラスト 

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。すごく面白かったです!)


「わたくしは弟のレオンハルトがいなければ、強くなれなかった。同じように、人は過去があるから未来を強く生きていこうと思えるのではないかしら」(p188)



大人気の少女小説、「おこぼれ姫と円卓の騎士」の第8冊目の感想です!
諸外国との間に起こった問題も一段落し、国内で6番目と7番目の騎士を勧誘しようと奮闘するレティ。
グイード派の女伯爵マリアンネと、フリートヘルム派の騎士、ウィラードだ。
簡単に勧誘できると思っていた二人に、「個人的な事情」によってあっさり断られるレティ。その個人的な事情には、どうやら一人の少女の存在があるようで……??

待ってましたのおこぼれ姫の新刊ですよ! 今一番好きな少女小説の一つです。
続きが気になって気になって……! しかし期待していたような糖度増の展開ではなく、むしろ糖度はかなり控えめでした……。
最後のレティの決断には、ええええ、そっちに行くの!? と思いつつも、デュークを想っての結論に、ちょっと感動してしまったりと、私の心もめちゃめちゃです。

今回、表紙が華やかでいいですねー。ぱっと見た感じ、ウィラードを女性と勘違いしてしまった私です。
そう、ウィラードですよ! ウィラードの事はすごく好きだったので、レティの騎士になってくれて本当に嬉しいです。そして彼にまさかの恋人がいたとは……! 新キャラのアイリーチェ、念願のメイドというか侍女役になってくれそうで、本当に楽しみです。なかなか冷静そうな女の子なので、レティと話も合いそうです。珍しい色彩とのことなので、ぜひカラーで見てみたいな。

今回は騎士の皆様の恋愛観が窺えて、とっても楽しかったです。レティは最強女王様だとは思うけど、恋愛に関してはやっぱり少女だなー、と思いました。そんなところもまたよしです。
しかしレティが最強女王様すぎて、何でも自力でどうにかできてしまうので、お話の展開が結構無茶苦茶だったりして、ちょっとだけ気になってしまいました。
そして、フリートヘルムの野望というのも気になります。やっぱりラスボスはフリートヘルム殿下なのかな??

それにしても、女性キャラ二人が出てきてくれて、本当に楽しみ! 今回は私のひいきであるグイード殿下も頑張っていたので、本当に楽しい一冊でした。
アイリーチェとウィラードの二人も、応援していきたいです。
勿論、レティとデュークも! ルートガ―王のいっていたことも気になります。ハッピーエンドを期待していいのかな? というか、期待します!
賑やかになってきたこのシリーズ、続きが本当に楽しみな一冊です。

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(2013年読書感想75冊目)


青木祐子 著  明咲トウル イラスト

おすすめ度★★★★☆(おもしろかった! これもシリーズ化されますように!)


ひとりの女の子であるまえに、メイドであれ。
それはわたしの座右の銘である。(p246)



ベテラン少女小説家、青木祐子先生の新作です!
私、ヴィクトリアン・ローズ・テーラーもまだ完読できていませんが、青木さんの作風がすごく好きで、新作は購入して追いかけることに決めていました。
よく訓練されているメイド、シャノンと、小説家で貴族の次男坊、ロイが織り成す、ヴィクトリアン・ミステリーです。

やっぱり青木先生の描かれるヴィク朝もの、いいなぁ。
登場人物がとにかく生き生きしていて、かわいい女の子もいっぱいで、読んでいて本当に楽しかったです。
主人公のメイドさん、シャノンは仕事がよくできるけど、実はすごく乙女な部分も持ち合わせてそうで、好感度高いです。
というかシャノンという名前が好きです! 川の女神さまの名前……。(ちなみにロイは王という意味だったはず)
シャノンの思いや秘密? などまだ明らかにされていない部分も多いですが、きっとこれからゆっくり、ロイと恋仲になってくれるのかしら、とそちらの進展も今から楽しみです。続刊希望です!
ロイもなかなかいいのですよね。不真面目かと思えばしっかりしていて、見る目があって……。
シャノンとロイの二人は、これからいいコンビになりそうです。

しかし、青木先生は女の子書くのが本当にうまいなあと思いました。
特に女の子の可愛さと怖さを同時に書くのがうまい! 可憐なのに怖い!
ミステリーとしてはまあ期待はしていなかったのですが、動機とかはさすがだなあと思いました。

何より、この時代にいきいきと働くメイドさんの様子が、丁寧に書かれていて魅力的でした。
ルースもエリザベスも好きです。
なにあともあれ、青木先生の新作がリアルタイムで読めることが嬉しくて! そうして期待にたがわない面白さですごくよかったです。
今後に期待する意味も込めて評価は☆4ですが、貪るように読んでいました。
本当、続刊に期待です。
シャノンの背景など、もっと判るといいな。

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(2013年読書感想74冊目)


白川紺子 著  宵マチ イラスト

おすすめ度★★★★★(完結。もっとこの作品世界で読みたかった!)



「クレア、僕を愛して」
やわらかな声が、クレアの胸を突いた。息を呑む。
「大丈夫だから。怖がらずに僕を愛してくれ」(p173)



今一番大好きと言っていいかもしれない少女小説、「リリー骨董店の白雪姫」の最終巻。
最後まできれいにまとまっていたけど、三冊で完結なのは本当に寂しい。もっと続いてほしかったな。と心から思わせてくれるような、素敵な少女小説でした。とてもよかったです。
今回の物語は、登場人物ほぼ総出の<エデン・ブルー>探しでした。

とにかく、各キャラクターへの好感度がうなぎのぼりだった一冊。
クレアはかわいかったし、ジェレミーも男らしく頑張ったし、セディお兄様の本心もわかってほろっと来たし……。
でも私が一番やられたのは素敵なバイプレイヤーの皆さまでした。バートと、ロビンとベアトリスとバーナード! 本当皆、それぞれ抱えてる思いにやられてしまいました。
しっかり者で弟想いのバートはぐんぐん好感度上がっていくし、ロビンも切なかったです。そしてそれ以上に切なかったベアトリス。そうしてかわいそうだったバーナード。本当、もっと皆の物語が読みたかった!特にバーナードはかわいそうすぎるな。どこかで報われてほしいのですが、無理かな……。

ベアトリスの切ない片思いに本当にやられてしまいました。こういうのに弱いのです。
ベアトリスはロビンを忘れられないだろうな、と思うと切なくて……。でもその切なさがたまらなく好みでした。
主役二人のカップルもとっても好きだしいいのだけれど、とにかくベアトリスとロビンの切なさにやられました、ロビンも本当に切なかった。最後の最後にやってくれたというか。でも、ロビンらしいというか。

丁寧な、少女小説らしい少女小説でした。正直ヴィクトリア朝ロンドンを舞台にしていますが、そこはかとなくファンタジーな雰囲気も好みでしたし、本当に出会えてよかったと思える1冊でした。
今はまだ、物語の余韻に浸って居たい。そんな一冊です。
素敵な本をありがとうございました!

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