(2014年読書感想7冊目)
石田リンネ 著 起家一子 イラスト
おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。すごく面白かったです!)
「わたくしは弟のレオンハルトがいなければ、強くなれなかった。同じように、人は過去があるから未来を強く生きていこうと思えるのではないかしら」(p188)
大人気の少女小説、「おこぼれ姫と円卓の騎士」の第8冊目の感想です!
諸外国との間に起こった問題も一段落し、国内で6番目と7番目の騎士を勧誘しようと奮闘するレティ。
グイード派の女伯爵マリアンネと、フリートヘルム派の騎士、ウィラードだ。
簡単に勧誘できると思っていた二人に、「個人的な事情」によってあっさり断られるレティ。その個人的な事情には、どうやら一人の少女の存在があるようで……??
待ってましたのおこぼれ姫の新刊ですよ! 今一番好きな少女小説の一つです。
続きが気になって気になって……! しかし期待していたような糖度増の展開ではなく、むしろ糖度はかなり控えめでした……。
最後のレティの決断には、ええええ、そっちに行くの!? と思いつつも、デュークを想っての結論に、ちょっと感動してしまったりと、私の心もめちゃめちゃです。
今回、表紙が華やかでいいですねー。ぱっと見た感じ、ウィラードを女性と勘違いしてしまった私です。
そう、ウィラードですよ! ウィラードの事はすごく好きだったので、レティの騎士になってくれて本当に嬉しいです。そして彼にまさかの恋人がいたとは……! 新キャラのアイリーチェ、念願のメイドというか侍女役になってくれそうで、本当に楽しみです。なかなか冷静そうな女の子なので、レティと話も合いそうです。珍しい色彩とのことなので、ぜひカラーで見てみたいな。
今回は騎士の皆様の恋愛観が窺えて、とっても楽しかったです。レティは最強女王様だとは思うけど、恋愛に関してはやっぱり少女だなー、と思いました。そんなところもまたよしです。
しかしレティが最強女王様すぎて、何でも自力でどうにかできてしまうので、お話の展開が結構無茶苦茶だったりして、ちょっとだけ気になってしまいました。
そして、フリートヘルムの野望というのも気になります。やっぱりラスボスはフリートヘルム殿下なのかな??
それにしても、女性キャラ二人が出てきてくれて、本当に楽しみ! 今回は私のひいきであるグイード殿下も頑張っていたので、本当に楽しい一冊でした。
アイリーチェとウィラードの二人も、応援していきたいです。
勿論、レティとデュークも! ルートガ―王のいっていたことも気になります。ハッピーエンドを期待していいのかな? というか、期待します!
賑やかになってきたこのシリーズ、続きが本当に楽しみな一冊です。
[2回]
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