(2013年読書感想70冊目)
原題 A Caress of Twilight
ローレル・K・ハミルトン 著 阿尾正子 訳
おすすめ度★★★★☆(久しぶりに読んだけどやっぱりこのシリーズはおもしろい!)
「わたしがあなたを守るわ、フロスト」
「そんなことできるわけはない」
「あなたを、あなたたち全員を守ると約束する」(p175)パラノーマル・ロマンス「メリー・ジェントリー」シリーズの2作目の下巻。
シーリーコートの王タラニスの重大な秘密を知ったメレディス(メリー)
そのタラニスが、クリスマス前に、メリーを執拗にクリスマスパーティーに誘ってきて……。
下巻の話はまあこんな感じです。
一年以上ぶりに読んだけど、このシリーズはやっぱり面白い! 読み始めたら止まらなくなってしまう不思議な魅力があります。それもこれも、きっとキャラクターが魅力的なんだなあとおもいます。
途中まで読んでて、ゲイレンとニッカが空気すぎると思ってましたが、二人にも活躍の場があってよかったです。
この巻は近衛兵たちみんなが等しく活躍していて楽しかった。キャラクターが魅力的な小説は、読んでてやっぱり楽しいです。
しかし、この物語はやっぱりメリーが一番魅力的!
オンディーアイス女王のもとに帰りたくないと心底思う近衛兵たちを、守られる立場でありながら逆に守ると約束したメリーが男前すぎて……! 一気にメリーがそれまで以上に好きになりました。
この巻も、シーの祝福を受けたキットーなど、見所は多かったですが、一番の名シーンはここだと思います。
強敵ネームレストの戦いを経て、かつての力や新しい力を手に入れたメリーたち。
新しい近衛兵が来ることも示唆されて、こんなところで終わったら生殺し! 次も絶対読みたい! と思っていたら、残念なことに邦訳はここで打ち止めです。
でもあまりにも続きが気になるので、三巻目の原書を買ってしまいました。
どうも本編自体刊行が止まってるようですが、続きもゆっくりと読んでいきたいと思います。
本当、お気に入りのシリーズです。
[2回]
PR