(2013年読書感想64冊目)
水名月けい 著
おすすめ度★★★☆☆(不思議でファンタジックな物語。)
≪喫茶・雑貨 猫目堂≫
『あなたの探しているものがきっと見つかります。
どうぞお気軽にお入りください』(p6他)
猫が好きなので、猫ものの本は大体読んでしまいます。(余談ですが読書好きって猫好きな方が多い気がします)
この本は母が知り合いから借りてくれた本です。
山奥のバス停を降りたところにある、喫茶、猫目堂。
そこには黒髪と金髪の二人の美少年が働いています。
何か後悔のある人々が、その喫茶店に迷い込んで……??
正直、ありきたりのお話で、文章もうまいとは言えないです。でも、普遍的だからこそ心に響くものがあるように感じます。最初読んだときは、ちょっと簡単すぎるかなー?? と思ってしまいまして、読むのをやめようかと思ったのですが、不思議なことに読み進めると、何度も目頭が熱くなってしまいました。
このお話には、不思議な良さがあるとおもいます。どうやらすっかりこの不思議な本の世界に引き込まれてしまったようです。
お話は非常にファンタジックなお話で、天使とか出てくるし、ファンタジー小説だなあという感じでした。
ふしぎに癒されていく、絵本のような感じでしょうか。すぐ読めますし。
そうして、タイトルは猫ですが、印象に残っているのは犬のほうです。
どのお話が印象に残っているとかはないのですが、読後感はほんわかするような、そんなちょっと心に残る小説です。
簡単に読めますし、ちょっと癒されたいときにおすすめです。
全体的にすごく説明不足なのですが、その説明不足が不思議とファンタジーな雰囲気を出していて、読み進めるごとに引き込まれていく感じです。
私も猫目堂みたいなお店があったら行ってみたいなあって思いました。
そんな少し不思議な小説。なかなか面白かったです。
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