(2013年感想60冊目)
悪ノP(mothy) 著 壱加 他 イラスト
おすすめ度★★★★☆(完結編! なんだか綺麗にまとまってるんだかまとまってないんだか。)
『悪』とは、一体なんなのだ?(p200)動画再生回数はどの曲も数十万~百万回を誇るボーカロイドプロデューサー、悪ノP氏による、自身の楽曲のノヴェライズ第4弾。悪ノ娘のノヴェライズも、本巻を持っていよいよ完結となります。
最初は、妹に頼まれて借りてきたシリーズでしたが、気がつくと私のほうがはまっていました。こういう人、結構多いシリーズみたいですね。
シリーズを完結まで読み終えて、感慨深いです。
小説家としては未熟だとかいろいろ思うところはありますが、やっぱり悪ノPの紡ぐ世界観が大好きだなと思いました。読書は楽しんだ者勝ちですね。
マーロン国に帰国したカイルとユキナ。そこに待ち受けているものは!? という感じで、最終巻にふさわしくオールキャストそろい踏みだったのも嬉しいなあ。
ツッコミどころはなくもないですが十分に楽しめました。
私はボーカロイドにはそんなに詳しくないですが、この本は普通のファンタジー小説として読めるのが魅力的でした。
まだまだシリーズ展開が予定されているのか、伏線がところどころ投げ出されているのと、小説自体も完全に終わっているわけではなく続きを感じさせるのもちょっと残念。 登場人物のその後が簡単にしか触れられていなかったのも個人的にはすごく残念でした。悪ノ大罪シリーズに期待でしょうか。こちらのシリーズも、読みたいですが、読む機会があるかな……。
物語は、大罪の器を巡り、予想してなかった色々な人まで大罪の器に支配されてたりして、そこはちょっと意外でした。
そして物語最後に出てきた二人は、円尾坂の仕立て屋の人と、悪徳のジャッジメントの人かな?
この二曲も小説で読めたりするのでしょうか。とりあえずヴェノマニア公の狂気はちょっと読みたいですが。
何はともあれ、4冊十分に楽しませていただきました。ほかのシリーズにも期待です。
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