(2013年感想58冊目)
石田リンネ 著 起家一子 イラスト
おすすめ度★★★★☆(キルフ帝国編完結! 面白かったです。)
――わたくし、ずっと貴方のことを考えている。(p253)今わたしが大好きな少女小説の一つでもる、「おこぼれ姫と円卓の騎士」シリーズの7冊目。キルフ帝国編完結です。
新刊、待ってました! 前巻が気になるところで終わっていたので、もう悶々としていましたよ!
今回も表紙が華やかですねー。でも不穏な感じの漂う表紙です。
今回、表紙のとおりレティが拘束されて動けないというピンチな状況に陥ります。
レティの意思を汲み、なんとか状況を打開しようと動くデュークとアストリッドの二人が、なんとも頼もしかったです。ふたりのやり取りがもう面白くて、やっぱりこのシリーズ面白いなあと思いました。主役のレティが動けない状況でもこんなに面白いのは、ほかのキャラクターもすごく魅力的ってことですよね。
キルフ帝国の皇帝と言えば、やっぱりというかあの人に。
個人的にはアナスタシア姫とヴィクトル王子の二人が好きだったので、アナスタシア姫には女性としての幸せを掴んで欲しかったとも思いますが、そういうわけにもいかないよね。
ヴィクトル王子といえばこの巻のヴィクトル王子は最高でした! この人大好きです!
でも、それ以上に身悶えたのは、最後のレティとデュークですよ! 少女小説らしさがあまりなかった二人も、これでちょっと進展があるのでしょうか。個人的には今のままの関係もものすごく美味しいのですが、これは次の巻が読みたくて仕方ありません。どう展開するのか楽しみすぎます。
次の巻といえば、次はソルヴェールに戻るのでしょうか。兄上様たちや弟殿下が少し恋しいので、次は兄弟のやり取りをたくさんみたいな、って思います。
それにしても、デュークもアストリッドも本当にいい騎士ですね。これからはどんな騎士が登場するのか、そのあたりも含めて、やっぱりとても楽しみなシリーズです。
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