(2013年感想57冊目)
藤原祐 著 椋本夏夜 原案協力 イラスト
おすすめ度★★★★☆(ラノベらしいラノベって感じです。)
「魔女は魔女と戦わなきゃいけない、それは私たちのルールだ。知らないわけじゃあないんでしょう? ……『女王のための統合戦争』のことを」(p26)私が今一番好きかもしれないラノベ作家、藤原祐さんの新作です。
デビュー10周年作品でもあるらしく、デビュー作からタッグを組んでいたイラストの椋本さんとの黄金タッグを復活させての登場です。椋本さんがイラストだけじゃなくて原案協力もしているようです。
あらすじを説明するのが難しいので、以下BOOKデータベースから引用。
異界―“魔法の国”で起きた“女王のための統合戦争”に巻き込まれた、鍛冶目山市の少女たち。魔女となった彼女らが身の裡に宿すのは、殺し合いの螺旋を紡ぐ奇跡と罪の力―魔法。魔女のひとりである咲森水奈は、行方不明となった親友の少女、早良坂人魚を捜していた。その傍らに立ち彼女を支える少年、早良坂蓮は“魔法の国”の住人であり、そして…。藤原祐×椋本夏夜が贈る新シリーズ、始動!
これでもちょっとわかりにくいですね…。
簡単に言うと、異界の戦争に巻き込まれた現代の少女たちが、異界の住人の力を借りて得た力、『魔法』でバトルロイヤルするお話です。
とりあえず印象は、ラノベらしいラノベだなーって思いました。
少女たちには相棒から授かった固有の魔法があり、それで戦っていく……。
お話も藤原さんらしいダークほのぼのといった感じで、少女たちの歪な感情や関係性が堪らない。イラストは言うまでもなくすごくいいです。
特に私は、物語のキーパーソンである早良坂人魚ちゃんがすごくツボでした! 人魚ちゃんっていうのは人の名前です。
一巻自体は壮大なプロローグって感じで、前半は世界観の説明、後半はずっと戦闘って感じでしたが、面白かったです。
キーとなっていくそれぞれのキーワードにも、まだまだ秘密が隠されていそうで、これからが楽しみです。
といっても、1巻はまだまだ様子見かなーって感じです。2巻以降に期待。
ダークなラノベやラノベらしいラノベが読みたい方にはおすすめのシリーズです。
続きを読むのが楽しみです。
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