(2013年感想53冊目)
松岡なつき 著 雪舟薫 イラスト
おすすめ度★★★★☆(波乱の展開! とっても面白かった!)
「ジェフリーに伝言は……?」 (中略)
「あと、大好きだ、言いつけ破ってごめん、リリーを責めないで、って」(p215)
松岡なつきさんの「F&Bシリーズ」7冊目。大人気のBLで、もう20冊以上の本が出ています。
母港プリマスに戻ったら、ジェフリーと初めての一夜を共にする……。暗黙の了解のうちにそう心に決めていた海斗。しかし海斗を狙うスペインの騎士、ビセンテの影が二人を追い詰める……!?
というようなお話かな。
この巻はよかった! 平和で、ジェフリーも海斗もラブラブで、それでいて最後は波乱の展開で……。本当最後の方はドキドキしました! 松岡さんは上手いなあ。
この巻はファンの間では評価が高い巻らしいですが、その理由も頷けます。
とにかく幸せな一冊。このお話は波乱づくしで穏やかな日常が少ないので、穏やかな時間は読んでいる方も本当に貴重に感じてしまいます。
何より、七冊目でやっと……! というところに、万感の思いがこみ上げます。寸止めでしたが、それもまたよしと納得できる丁寧な展開なのが○ 基本BLですが、お色気シーンはものすごく少ないので、そういうシーンがあるとちょっと気恥ずかしいですね。でも、海斗もジェフリーもよかった!
ジェフリーと海斗だけでなく、ビセンテ、ナイジェル、新しく登場したリリーと、それぞれ見せ場があったのもいいですね。特に高潔なビセンテと、ナイジェルの誓いがよかった! やっぱり黒髪のお二人には、これからも頑張っていただきたいです。
ついにスペインの手に落ちた(?)海斗。次巻以降はどんな展開が待ち受けているのか、楽しみです。
個人的にはビセンテが好きなので、彼に報われて欲しいですが、無理だろうなあ。
何はともあれ、次も楽しみに読みたいと思います。
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