(2013年感想37冊目)
石田リンネ 著 起家一子 イラスト
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。面白かったけど、前作にときめきすぎました。)
「……レティーツィア王女、僕を貴女の騎士にしていただけませんか?」(p238)おこぼれ姫と円卓の騎士シリーズ5冊目。今回は、はるか東の国、綾皇国から、事情を抱えた皇女シェランと、その臣下がやってきて……? というようなお話です。
皇女シェランの目的と正体は意外とあっさりとわかってしまうのですが、なるほど、ラストそう持っていくのですねー、と少々驚きでした。というか、そんなのあり!? という感じです。 でも、レティならありなんだろうなあ。
今回も安定感抜群の、頼れる王女レティで、とっても素敵でした。
個人的には、ウィラードが結構好きです。彼もナイツオブラウンドに入ってくれないものか。しかしレティの騎士の人選は、ある意味最強って感じですね。確かにもう少し遊び心があってもいいかも、なんて思ってしまいます。
それにしても今回は、レティの侍女とかメイドさんが出来る話なのかと勝手に期待していたら、全然違いました。シェランの成長物語ですね。シェランは伸びしろありそうなので、これからに期待。
レティが即位するまでの期間も定まり、騎士選びも熱が入りそうですが、問題はいっぱいあるようで、今後どう展開していくか楽しみです。
しかし今回はなんというか色気ゼロだったなあ。少女小説なんだから、もう少し糖度が高くても!? と思わないこともありませんが、面白いので問題ないです。
5冊目にもなると登場人物にも愛着がわくし、ますます、レティの今後を見守って行きたいと思いました。
しかし、手に関する伏線と、それの回収がああ来るとは。手も可愛く思えていただけに、なんか寂しいですね。
そうそう、今回はレオンが格好良く見えました。挿絵のメガネ外したレオンの、レティとの似てるっぷりにびっくり。やっぱり同母の姉弟だなあ。
レティを取り囲む世界はどんどん広がっていき、これからが本当楽しみです。
次はキルフ帝国編になるのかな?
ノーザルツ公も活躍してくれそうなので、楽しみに読みたいと思います。
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