(2013年感想38冊目)
石田リンネ 著 起家一子 イラスト
おすすめ度★★★★☆(なかなかシリアスでしたが面白かったです。次も楽しみ!)
「――もし考えたら、好きになってしまうかもしれないでしょう?」(p196)おこぼれ姫と円卓の騎士シリーズ6冊目。今回は、キルフ帝国の建国祭に、疑惑の招待状とともに招かれた、レティと、キルフ帝国の第一王女アナスタシア姫をメインに据えたお話になっています。
いやー、今回はなかなかシリアスなお話が続きました。その中でも、合奏のシーンとか、デュークのきらきら星発言とか、色々楽しいところもありましたが。なにより、コミカライズ化も決まり、ますます人気になりそうなこの「おこぼれ姫」シリーズ、本編もドキドキする展開(not色恋ではありますが)を迎えて、ますます楽しみです!
もうレティが、本当、強くて凛々しくて、でも優しくてお人好しで、たまらなく魅力的です! こんな素敵な王女様、ほかに知りません。
そのレティに恋愛話を振るアナスタシア姫も相当すごいですが…!
今回気になったのは、イルストラ国のヴィクトル王子と、キルフ帝国のアルトール王子だなあ。どっちかが事件の黒幕だと思うんだけどどっちだろう? もう、色恋抜きでもこんなに楽しい少女小説なんて、反則です!
しかしレティ、デュークのことは考えないようにしているって、いつかそれを恋だと自覚して、デュークとも何か進展あるといいなあ。
5人目の騎士は、予想通りあの方でした。楽しい。4人目5人目と名誉騎士が続きましたが、次の騎士は一体どうなるものか。そのあたりも楽しみです。
しかし、ノーザルツ公も言っていましたが、ラスボスはフリートヘルム殿下になったりするのかなあ? レティとフリートヘルムも、これから先にひと悶着ありそうで、今からドキドキしてしまいます。
しかし、この巻で一番美味しかったと思うのは、すごい美形、完璧と言われていたグイード殿下だと思います。そんなグイード殿下好きのわたし……。
それにしてもあれかな、ソルヴェールには女性騎士っていないのかな? ってふと思いました。
いずれにしても、ヴィクトル王子とアナスタシア姫は応援したい二人なので、ヴィクトルが物語の黒幕ではありませんように……。
本当、物語的にドキドキの展開を迎えていて、これからがますます楽しみなシリーズです。おすすめ。
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