(2013年感想31冊目)
松岡なつき 著 雪舟薫 イラスト
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。面白いんだけど、痛々しいシーンが多くて……。)
「宮廷なんかに未練はない。カイトを救い出したら、さっさとプリマスに帰ろう」
「ああ、そして、『グローリア号』で海に行くんだ」
「目的地は?」
「どこでもいい。お前とカイトが居れば」(p62) 松岡なつきなさんの「FLESH&BLOOD」5巻目です。
司教殺害の容疑をかけたられた海斗……! 無実の証拠を示さなければ、監獄に送られ拷問にかけられてしまう…! 海斗を救うため、ジェフリーとナイジェルも、策を尽くすが……。一体どうなるロンドン編……!
といったようなお話です。
いやー、前巻の終わり方が生殺しなので、一気に読んでしまいました。
でも、途中でなかなか痛々しいシーンが多く、読むスピードは結構難航したり。でも、とっても面白かったです。
何よりこの本はあれです、表紙と口絵がたまらなくいいのですよー!見てくださいこの表紙。格好いい……!
口絵はリンゴの皮剥いてるナイジェルと、その皮で遊ぶブラッキーが可愛くて……。本編が結構辛い内容だったので、この口絵に癒されながら読んでいました。
そうして、この巻ではビセンテはついに名前だけの登場となってしまい、寂しかったです。でもその代わり、和哉がちょっと出てきたり。これは彼の再登場もありそうな感じですね。楽しみです。
最初はジェフリーの魅力があんまりわからなかったけど、海斗に対する真摯さと愛情深さに、気づけば自然と微笑みが浮かびます。でも、私がビセンテ派なのはかわりませんけどね……!
そうしてナイジェルですよ! 口絵でも格好良さ全開だったけれど、海斗の無事を思って祈るシーンと、最後の焼きごてのシーンがたまらなく格好良かったです! やっぱりメイトはいい男です。大好き。
正直、周りが海斗に優しすぎるというか甘すぎるので、若干展開に首をかしげるところもあるのですが、その優しさが心地よく感じてしまいます。
ロンドン編はこれで終わりかな? 思ってたより短かったけど、次がどんな展開になるのか、楽しみです。きっと一筋縄じゃいかないのでしょうね……。
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