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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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FLESH&BLOOD〈4〉 (キャラ文庫)
FLESH&BLOOD〈4〉 (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2003/01/23



(2013年感想30冊目)


松岡なつき 著 雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。面白かった。次巻も読むしかない!)


「おまえが面白いのは、まだまだ謎の部分がいっぱいあるからだ」
カイトが掠れる声で聞いた。身体に触れられていることで緊張しているのだろう。
「それを……暴きたい?」(p63)



松岡なつきなさんの「FLESH&BLOOD」4巻目です。
女王陛下の思し召しで、ジェフリーやナイジェルとともにロンドンの宮廷に召集されることになった海斗。そこで彼を待ち受ける運命は……!?権謀術数うずまく花のロンドン宮廷編開幕!

いやー、この本は面白かったです!特に最後の最後の展開…! こんなところで切られたら、続きも読むしかない!この4巻は、私の大好きなビセンテからはじまり、ジェフリーと海斗の仲も少しだけ進展し、(そういえばこの本BLだったな,と思い至りました。)最後の最後の展開に持って行かれました。本当に面白かった。
マーロウやシェイクスピアなど、私でも知ってる歴史上の人物が登場して、そういうところもなんだか楽しかったです。

わたしはジェフリーよりビセンテ派なので、ジェフリーと海斗が仲良くなるたびに、ビセンテを思ってちょっと悲しいのですが、ビセンテもいつか報われる日がくると信じてます……!

そうして、ナイジェルの海斗への甘やかしっぷりがすごいですね。最初のころのツンツンしてたのがまだ記憶に新しいため、その遍歴ぶりににやにやと頬が下がらずにはいられません。ビセンテもいいけどナイジェルも好き! メイトは本当いい男です。

しかし、海斗の置かれる立場というものは、本当に、いつもぎりぎりのラインで、危険だらけで、読んでいてハラハラします。
松岡さんは本当にやってくれますね。
このシリーズも長く続いてるけど、やっぱりそれは面白いからで、松岡さんはうまい作家さんだなあって思います。

当時の世界史は全然知識としてない私ですが、そういうのに詳しい方だったら、もっと楽しめるんだろうなあ。もちろん、世界史に詳しくない方でも、面白さは折り紙付きです。

また、雪舟さんの書く挿絵が本当に素晴らしく、この本の魅力の一つです。
本当に面白かったです。おすすめ。

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