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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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Since2010.11.26
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Flesh & blood (3) (キャラ文庫)
Flesh & blood (3) (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2002/06/23



(2013年感想20冊目)



松岡なつき 著  雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★★☆(物語も波に乗ってきて、面白かったです。)


「ジェフリー!」
踵を返した海斗は、船長の特権としてキャビンで昼寝しているジェフリーを呼びにいった。
「サンティリャーナだ! ビセンテが戻ってきたぞ!」(p161)



「F&B」シリーズの第3弾。
21世紀から16世紀のイギリスにタイムスリップしてきた高校生の海斗。そこで、フランシス・ドレイクの部下の海賊ジェフリーに助けられます。
しかし、その世界は自分の知っている歴史とは違う歴史を刻んでいる?
海斗はそのことに不安になりますが……。
そこに、ジェフリーの腹心の部下、ナイジェルが急接近してきて??
というような話。

うーん、今回はまさしくナイジェルの巻といった感じで、ナイジェルにも春が来ましたね。当て馬ポジなので報われること少なそうですが、ナイジェル好きなのでナイジェルにもぜひ頑張っていただきたいです。
ジェフリーも格好いいけど、ビセンテやナイジェルのほうがより好きなので……。
でも、ナイジェル以上に報われなさそうなのが、一番お気に入りのビセンテ。ビセンテ、すごく格好いいと思うのですが。

それにしても、一巻一巻の展開の遅さはじれったいですが、本当そのじれったさもまた良しなのです。
松岡さんの、物語に対する丁寧な姿勢を感じて大変好感です。これからも丁寧に物語を書いていってほしいなあ。

そして、海斗の知ってる歴史と微妙に違う時間軸というのが、なんだかSFちっくで、先の展開も読めないで、物語が一気にさらに面白くなったなあという印象です。こういうお話、好きです。
それにしても、この最初の3巻があまりにもキラキラしていて、長い物語なだけに、実はこの3巻が一番幸せだったという展開になりうそうな気がして、今から読む方もドキドキしています。
なんの前知識もなく長編を読むのって楽しいですね。
このシリーズは一応BLだけれども、本当に面白いシリーズで、既に魅せられています。
あとは、既に各キャラに思い入れがある状況なので、それぞれのキャラがそれぞれに報われて欲しいなあと思う所存です。
次はロンドン編らしく、楽しみに読みたいと思います。

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