(2013年感想16冊目)
石田リンネ 著 起家一子 イラスト
おすすめ度★★★★☆(4・5位。面白かった! 最後の展開が美味しいったらない!)
自分には力があって、助けられる人がいる! それの、何が悪い!!(p87)「おこぼれ姫と円卓の騎士」シリーズの第4弾。
次期女王のレティの従妹の結婚式の帰りに、ソルヴェール国、ノーザルツ国、キルフ帝国の中間に隣接する、グラン山が噴火した。レティはグラン山を抱える隣国ノーザルツ公国に、大規模な支援をしようとするが、何者かの妨害に会い、レティに憧れる少年騎士アストリッドと崖から転落してしまい……??
といったようなお話。
面白かった! ここに来ての進展、ラブ要素が垣間見れたことが予想以上に本当に嬉しかったです!
最初は話が動き出すのがなかなかに遅くて、正直読むスピード上がりませんでしたが、後半になるにつれ一気読みでした。本当、この作者様の成長っぷりが素晴らしいです。
今回は、レティをはじめ、皆の優しさが光った巻でした。レティは、強く男前なだけではなく、女性らしくすごく優しい。やっぱり最強女王様です。アストリッドの優しさ、兄弟たちの優しさも、この巻では胸に来ました。
正直、今までアストリッドの良さがよくわからなかったのですが、この巻で、ああ、レティの影であり光のような存在なんだな、と思いました。まさしく、今回は少年の選択。アストリッド、格好良かったです。
歴代の王たちやクレイグとノーザルツ公もよかったし、本当、なんて魅力的な登場人物ばかりなのでしょう。欲を言えば兄王子たちにもっと活躍して欲しいけれど、兄王子の陰ながらの援助がいらないくらいには、レティは人に恵まれ、成長しているってことなのかもしれませんね。
そして最後にやってきたラブな展開に、全て持ってかれました。最後のセリフ読んだあと、思わずページを戻って読み返してしまいました。
諡の愛人王っていうのはたくさんの愛人に囲まれた、ではなく、ただひとりの愛人(デューク?)しかもたなかったってことなのかな?? という気にもなってきました。
とにかく、伏線もたくさん張られ、今後の展開がますます楽しみです。
本当、このシリーズはおすすめ!読んだことない方は、ぜひ一読してみて欲しいです。
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