(2013年感想6冊目)
はやみねかおる 著 カスヤナガト 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5位。さらりと読めるドタバタコメディ。)
「おまえ、気づいてないだろうけど、命をねらわれてるんだぜ」(p45)昔大好きだったはやみねかおるさんの、作家20周年記念本です。久しぶりに読みたくなって、読書しました。表紙も素敵ですね。
真野萌奈美(まのもなみ)はいわゆる超ドジっ子娘。そんな彼女の前に現れた、忍者みたいな男、丸井丸男。
丸男はモナミに、「学校でモナミの周辺で起きてる事件と、世界の事件がシンクロしている」ということを告げます。そうして、彼女を守るというのですが……。
面白かった。ちょっとどたばたしすぎていた感じはするけれど、人物の書き込みをもっとして欲しかった気がするけど、面白かったです。
ただ、ファンタジーではないよなあ、と思います。SFだよね。
人によっては爆笑してしまうくらい面白いと感じることもある本らしいですが、そこは笑いのツボかなと思います。私は、声こそ出しませんでしたが、十分に楽しく読めましたというクチでした。
登場人物も個性的で面白い。私は、ナル造が好きかなあ。丸美ちゃんもいいです。永遠さんもルナちゃんもいい。はやみねさんの書くキャラクターがこんなに魅力的だったなんて、久しく忘れていました。
魅力的な登場人物が多いから、丸男の、またなってセリフ、信じていいよね??という気分になります。続編を期待したいですが、果たしてどうでしょう。
中身もなかなか含蓄に富んでるし、さすがはやみねさんと思います。
やっぱりはやみねさんの著作は安定のおもしろさだよなあと改めて思いました。
いろいろ残念に思う部分も多かったし、期待しすぎていたところはありますが、総合しておすすめの一冊です。続編希望。
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