忍者ブログ
紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
フリーエリア
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 もしよろしければぽちっとお願いします!
最新コメント
[06/25 Smithk712]
[06/23 Smithc712]
[09/10 マユリ]
[09/08 fallclover]
[06/16 マユリ]
プロフィール
HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アーモンド入りチョコレートのワルツ
アーモンド入りチョコレートのワルツ
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 1996/10/18



(2012年感想113冊目)

森絵都 著 伊勢英子 絵 
おすすめ度★★★★☆(ほの甘くビターな短編集です。)


ぼくらの夏が今年で終わる。完全に終わる。
そしてもう二度と、はじまらない。(p56)



久しぶりの森絵都さんの本です。「DIVE!」以来かなあ。表紙に惹かれて単行本版を読書です。
三つのピアノ曲にまつわる、三つの短編が収められています。
まさしく題名のように、チョコレートのようなビターさと甘さがあり、その中にアーモンド(芯)が入っている短編集だなあと思いました。
しかし森さんは、ティーンの心情を描くのがうまい! わたしがティーンだった頃なんてもう何年も前ですが、その頃のちょっとひねくれた、難しい年頃だった自分の青春が、ありありと思い出されます。この本はそんな10代の季節を過ぎていった、大人たちの短編集のように思いました。

中学生のそれぞれの学年のお話が収録されていますが、どのお話も秀逸。ほろ苦くも、優しく温かな気持ちになれます。
わたしが好きなのは、「彼女のアリア」と表題作かな。女の子が出てきたほうが、感情移入しやすく、物語も柔らかかったように思います。「子供は眠る」も良かったですけどね。表題作は、登場人物がとても魅力的でした。
それぞれのお話が、それぞれの登場人物のやり方で、輝くような時間を過ごしながらも、それを失い、少しずつ大人の階段を上っていく。そんな、三作共通のテーマのようなものも見えて、しかしどのお話も優しくてキラキラしていて、とても素敵でした。この年頃の子供たちは、子供達なりにいろいろなことを考え、悩み、生きているのですよね。そんな彼らは、傍から見るととても輝いています。
読みやすく一気に読めるのですが、ピアノ曲を聞きながら読むと、さらに良いのだろうなあと思いました。おすすめの一冊です。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
NAME:
TITLE:
MAIL:
URL:
COMMENT: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS: 管理人のみ表示

Copyright c Enchanted by Books マユリの本棚 2冊目。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 人形首 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]