斉藤洋著 森田みちよ絵
お勧め度★★★★★(大人にこそ読んでほしい一冊です!)
図書館で用事を行っていたら時間が余ったので手にとった本。本当はこの作者様の別の本が読みたかったのだけれど、時間の都合上こちらを読みました。
その結果、やっぱり本って来るべきして読者の手元に来るんだなぁと実感した本です。
物語は(たぶん)ドイツで数学を教えている教師エルンストが、曜日を間違えてしまい時間ができたので喫茶店に入ります。
そこで人形劇を見せて回ってる老人ドローセルマイアーに出会い、会場まで荷物を運ぶのを手伝ってるうちに彼の人形劇を見、人形劇の魅力に引き込まれ、教師をやめて彼の興行の旅についていくことにしたのでした…。
という話。
児童書なのかと思ったら、大人のためのファンタジーでした。ところどころに真理が書かれていて、思わずドキッとしてしまいます。
運命という扉をノックする瞬間はいつやってくるかわからないけれど、勇気とやる気をもって扉をたたけば道は開かれるんだという、当たり前のことではあるけれど難しいことを教えてくれているように思いました。
ドローセルマイアーにはユーリアという人形がいたように、エルンストにはゼルペンティーナがいる。
壁に当たっても乗り越えればいいし、その時はきっとそばに誰かいてくれる。
なんだか、青年や大人の生き方を考えさせられるファンタジーでした。
人名とかから、ドイツがお好きなのかしら? と思ったらご専門なんですね。
違う本も読んでみたいと思いました。
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