高里椎奈著 ミギー絵
お勧め度★★★☆☆(3・5位? 面白いんだけど、納得できない個所も少し、という感じ)
フェンネル三巻。偽王伝というのにふさわしい展開になってきたかな?
三冊目にしてやっと、物語の方向性というか、作者様はこういう話が書きたかったんだなぁとなんとなくわかってきた巻でした。
お話としては誘拐されたソルド八世王の行方を追って北国パラクレスに赴いたフェン、テオ、アシュレイの三人。そこで八世王にそっくりな男、クドラを目撃する。
そのクドラを追う時に、三人は分断され、フェンはクドラに捕らえられてしまう…。
というお話です。
本編のほかに、本編の補完編ともいうべき短編、「ベルテ・リオールエンス」が収録されています。
なんというんだろうなぁ…、一巻の時に感じたいろいろなもやもや感は解消されてきてるし、お話も面白くなってるし、キャラクターも悪くなく魅力的だと思うのですが、なんだかちょっと納得いかないというか、もう少し書き込んでほしいというか、単体で評価するのが非常に難しいシリーズです。
ちなみにこんなこと言っていますが、好きか嫌いかと言われれば私は嫌いじゃありません。
キャラクターに愛着もわいています。
今回はクドラ、ベルテ、サチがよかったなぁと思います。クドラはなかなか印象的なキャラクターでした。
サチは毎回どこからともなく出てきてフェンを助けてくれるし、ユイジーンもちょくちょく存在が示唆され、ロカもまた出てくるんだろうなぁと思わせる作品です。
小さなピースがいつか一つの絵を描く作品と言いますか…。
最終的にどんな絵や模様を歴史の中に刻むのか、楽しみにしたいと思います。
そして、やっぱり絵は好きです。特に女の子が可愛いです。
もっと女の子キャラクターが出ればいいのに。
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