(2012年感想74冊目)
原題
A Kiss of Shadows
ローレル・K・ハミルトン 著 阿尾正子 訳
おすすめ度★★★★☆(独特の世界観が癖になりそう?)
「肉の王女メレディス、血塗られた真の王族よ、シーの世界へようこそ」(p304)
いわゆるロマンス小説と知らずに、題名に惹かれて読みました。
いやー、ホットな描写のあるロマンス小説って初めて読みます。初めてのロマンス小説がこれでよかったのか自分!?(トワイライトもロマンス小説なんでしょうが……)
人間と妖精が暮らす現代社会で、探偵業を営みながら暮らすメリー・ジェントリー。実は彼女はアンシーリー・コート(悪い妖精の宮殿)の王女、メレディスだった! 長らく宮廷を追われていたメリーは、請け負ったとある事件をきっかけに魔力を復活させ、宮廷に戻ろうとするのだが……。
というようなお話です。
上巻だから、まだまだ物語も序盤っていう印象です。
そしてなんだか、すごく渾然一体となっている作品という印象。人間も妖精もいて、それらがとても自由で、不自由で、独特の倫理観のもとに行動している……。世界観の説明とかは何もなく始まるので、ある程度妖精について知ってる人向きかな? と思いました。
ロマンス小説としては、割とホットな(つまり官能的な)作品かと思いますが、正直設定が現実離れしててファンやジーなので、そんなにエロスを感じるかというとかというとそうでもないように思います。でも、話の半分は確実にそういうシーンだった……。
媚薬あり、触手ありですが、触手のシーンは正直気持ち悪かった……。ごめんねショルト。それに、多数のヒーロー×ヒロインという小説なので、そういうのが苦手な方にはだめかも。わたしは逆に、好きなキャラクターを見つける楽しみがあって、こういうのも好きですが。
女王の近衛兵とか見てると、何処の恋愛シュミレーションゲームかと思いますが、そこがなかなか楽しめるところかなー、と思います。逆ハーレムものとか好きな方は是非!なんか、読みだすと妙な中毒性があって気づくとページをめくりつづけてる感じなんですよね。わたしはこの小説嫌いではないです。
ちなみに私は上巻だとドールとショルトが好きです(触手は気持ち悪かったけどそれ以外はいいやつだと思う。)ドールはいいですねー。もっと出番があることに期待です。
ということで、逆ハーレムものがお好きな方にはおすすめ!?下巻も読んでみたいと思います。
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