原題
A Song of Ice and Fire1 A Game of Thrones ジョージ・R・R・
マーティン 著 岡部宏之 訳 菅原健 表紙絵
お勧め度★★★★☆(このさきどうなるのか気になります!)
“さあ、わかったろう、なぜ生きなければならないか?”
「なぜ?」ブランは落下しながら、わけがわからずにいった。
“なぜなら、冬がやってくるからだ”(p55)
氷と炎の歌第一部の2冊目。まだ原本の半分も読んでいないのにこの重厚さは何なのだろう。
今回の話も面白かったです! 一気読みしてしまいました。
一巻以上に、登場人物たちの今後が気になって、どうなっていくんだろう、どうするんだろう、という気持ちで胸がいっぱいになる本でした。
今回の話では、登場人物たちがそれぞれ自分で自分の運命を切り開こうとしていて、一巻以上に登場人物たちが好きになります。それぞれ過酷な運命を背負いつつも、そのなかで懸命に生きていこうとする様子がよいですね。
この巻で個人的に一番印象に残ったシーンは、ジョンとティリオンが友情を結びあうシーンですね。私生児のジョンと、王の弟でありながら発育不全で蔑まれるティリオン。この二人の奇妙な友情は、これからも続いていくんでしょうか。続いていくといいな。
アリアも、一巻以上に好感が持てたし、サンサにはサンサの考えがある……。
みんなそれぞれ魅力的で、姉妹があまり似ていないあたりは、リアルだなあと思います。
そうしてブラン! なによりブランが無事でよかった!でもまだまだ予断を許さないというか、微妙な状態。どうか性格がすれませんように……。
そうして、ヴァイサリスがちょっとあわれですね。わたし結構すきなんだけどなあ……。デーナリスも好きなので、彼女が自分で運命を切り開いていく様子は好感が持てました。
そうして最後は王の私生児(ジェンドリー)の存在がほのめかされて……。王座をめぐる陰謀という名のこのゲームがどうなるのか、本当に目が離せません。
本当に、どうなるんだろう、どうするんだろう、というワクワク感で読ませてくれる1冊となっています。
お勧め。
この表紙はデーナリスかな。美しいです。
月末には改定新版も出るようです。今から興味のわいた方は、そちらで読むのもいいかも??
この小説のボードゲームやカードゲームもやってみたいんですよねえ……。もうすっかり魅せられています。
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