香月日輪 著
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。次の巻の橋渡し的な1冊です)
こんな静かな夜は、みんなが優しい気持ちでいられればいいと思う心に、
『生身の人間を救うのは、やっぱり生身の人間でないと』
という詩人の言葉が、繰り返し繰り返し響いていた。
妖怪アパート9冊目。10巻で終わるので、ラスト直前ですね。
今回のお話は二学期の文化祭と、学校の裏サイトなどに書かれた悪質な悪口についての問題2つがメインとなっています。
うーん、とにかく続きが気になる! ラスト一冊、これからどうなるのか本当に楽しみな終わり方になっています。
最後のひきが強烈だっただけに、なんだかラストに向けての1冊であって、この巻自体の内容はちょっと薄めかもしれません。
でも、文化祭の様子などは読んでいて本当に楽しかったですし、ワクワクしました。まだ卒業していないのに、やたらとみんな卒業を意識していて、なんだか気分は卒業式!? って感じでもありました。
千晶先生の過去もちょっとだけわかって、なるほどなー、という感じ。
ほんとう、千晶先生は存在感がありますね。逆に青木先生は、すっかり存在感が薄くなってしまって……。まあ、いいのですが。
作者の主義主張が激しいシリーズでもありますが、まあ、100言う中の一つでもとどけばいいんじゃないのかなあと思いながら読んでいます。作中でもそう言っていたしね。
とにかく最後の1冊がとても楽しみな一冊です。早く読みたい!
次が最後。みんながどのような未来にたどりつくのか、心して読みたいと思います。
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