赤川次郎 著(ジャスミンの香りの入浴剤付き)
お勧め度★★★★★(ほっと一息できる、至福の時間でしたー)
あかねはただ呆気に取られているばかりだった。なぜといって──貝谷茂について来ている男たちはどう見ても普通でない──ギャングにしか見えなかったからだ。
ほっと文庫という、人気作家による短編と、その短編に出てくる香りにちなんだ入浴剤がセットになったシリーズの、赤川次郎さんのものです。一部書店の他、イトーヨーカドーやドラッグストアで取り扱っています。
実は赤川さんは初作家。でも、ほっと文庫は気になっていたし、タイトルは面白そうだし、ずっと気になっていた作家さんだし、三毛猫ホームズは今度ドラマ化するみたいだし、入門編にはいいかなと思い購入してみました。
そして、これは面白い! というか、スタンダートな面白さと、抜群の読みやすさがあって、なんとも心地よいです。これはどんな人だって彼の名前くらいは知っているわけですね。
この本を読んでからジャスミンの入浴剤の入ったお風呂でのんびりしたのですが、ジャスミン茶が飲みたくなりました。
お話としては、短編というより、長編でも行けそうな感じのお話。でも、最後の展開が意外で、まさしくほっとできるところが、ほっと文庫だなあと思いました。ちゃんと三毛猫シリーズなのも嬉しい限りです。
1冊400円くらいなので、読書好きの人にプレゼントするには最適なのもさらに嬉しいところですね。
お気に入りの作家さんのを買うのはもちろん、新しい作家さんの開拓にもちょうどいいのではないかなあと思います。
しかし、こういう形態の本はもっと増えても良いかなあと思いました。読書と入浴剤なんて、最高の癒しだと思うので。
お勧めです。
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