原題 New Moon
ステファニー・メイヤー 著 小原亜美 訳 ゴツボ×リュウジ 絵
お勧め度★★★★☆(一気読みできる波乱の展開です!)
「でもぼくらにはしあわせだって思う理由はやまほどあるよ。まずこうして生きている」
「そうね。それは大事」
「そして一緒にいる」エドワードはため息まじりにいった。(p164)
トワイライト6冊目。第二部作目の最後にあたります。
ベラが死んだと思いこんでしまったエドワードは、イタリアにいる吸血鬼の王族、ヴォルトゥーリ一族のもとに、自身を殺してくれるように頼みこみます。
そんなエドワードを助けに後を追ったベラとアリス。はたして3人はどうなってしまうのか!?
といったようなお話。
いやー、急展開で面白かった! まあ、この急展開っぷりがアメリカ作家らしいとか、そんなこと感じてしまいましたが、面白かったです!
ヴァンパイアものでもありながら今までいまいちヴァンパイア成分が感じられなかったのですが、エドワードたちカレン家の人々以外の吸血鬼の暗躍に、おお、なんだかヴァンパイアものって感じがする! と今まで以上に面白く読めました。それに狼人間まで出てくるし。ワールドオブダークネスの世界だあ、とにやにやが止まらないです。
特にこの話は、本当に最後の展開がいいですね! エドワードのそばにいて、家族になるために、ジェイコブとたもとを分かつ形になってしまったベラ。そのことにショックを受け、ジェイコブとの友情を取り戻そうと誓います。
まあ、エドワードもジェイコブも両方手にするつもりかよ! と思わなくもありませんが、気持ちはわからないでもないからなあ……。わたしにはなんとも言えないです。
カレン家の人々の多数決によって、一族に迎えられることが内定したベラ。しかしその状況は周囲に危険が渦巻いています。この先どうなるんだろう。
それにしても一番かわいそうなのはチャーリー(ベラのお父さん)だよなあ、って思う。本当に娘のことを心配しているのに、娘とはなかなか衝突が絶えない……。
いつか本当に身体を壊してどうにかなっちゃうんじゃないかと心配です。そんなことにはなりませんように……。
そして再会した時から相変わらず甘々なエドワードとベラ。この空気感がトワイライトだよなあ、としみじみしてしまいました。
面白かったです。次の第三章も期待して読みたいと思います。
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