原題 Twilight
ステファニー・メイヤー 著 小原亜美 訳 ゴツボ×リュウジ 絵
お勧め度★★★★☆(糖度の半端なさにくらくらする)
「黄昏(トワイライト)だよ」エドワードは雲で薄暗くなった西の地平線を見ながらつぶやいた。(中略)
「ぼくたちにとって、一日のうちでいちばんほっとできる時間だ」言葉にならない疑問があたしの瞳に浮かび、それを読みとってエドワードは答えてくれた。「いちばんリラックスできる。でも、ある意味ではいちばんせつない。また一日が終わる。夜がもどってくる。闇の世界はあまりに退屈なんだ。そう思わないか」(p90)
トワイライトの2冊目。一巻を分冊したものの真中にあたります。
一巻では距離感があり、ベラを避けていたエドワード。その理由や、エドワードが持つ謎が明らかにされます。
もう、何というか、一巻が嘘みたいな二人のらぶらぶッぷりにびっくりしてしまいました。なんだこれは! もう本当、誰にも止められないって感じです。
お互いに止められないんだけど、まだまだ距離感があるっていう二人の関係がこの巻の見どころかな。
それでも、二人の甘い雰囲気に、読んでるこちらまでくらくらしてしまいました。
そのほかにも、エドワードやその家族たちが背負う人生もなかなか切なかったです。特にカーライル。カーライルさん本当に良い人ですね。でも私はジャスパーが気になっていたりします。
個人的には、エドワードとベラのキスシーンはこの巻の白眉だったなあ。お互いこんなに好きになった人は初めて(つまり初恋)だから甘さのなかにぎこちなさとみずみずしさがあるところが読んでいてよかったです。
次の巻以降、エドワードとベラが大変なことになるらしいので楽しみです。一気に読めたらいいな。
面白いんだけど、気になったのはエドワードが美しい美しいと連呼されていても、あまりそう感じられなかったところが残念でもあるかな。挿絵も少ないように感じてしまったので、エドワードのイケメンっぷりというかが堪能できなかったのがちょっと残念。
ジェイコブもあまり出てこなかったし。ジェイコブ好きなんですよね。今後に期待します。
たしかにこの二人は、ちょっと面倒くさいところもあるんだけど、二人を取り巻く人々も含めて、彼らの今後を見届けられたらと思うような、そんな1冊でした。
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