原題 Twilight
ステファニー・メイヤー 著 小原亜美 訳 ゴツボ×リュウジ 絵
お勧め度★★★★☆(急展開の第一部完結編です!)
「夢を見るのは女の子の特権だもの」
エドワードは眉をひそめた。「それが君の夢なのか。“ケダモノ”になることが」
「そうじゃない」エドワードの言葉の選び方に顔をしかめていった。ケダモノなんて。「あたしの夢は“あなたと永遠に一緒にいる”ことよ」(p253)
トワイライトの第三巻。第一部の完結編です。
今回は、エドワードたち以外の吸血鬼一族が出てきたり、そいつらにベラが狙われたり、急展開の1冊になっています。カレン家に招待されて、いままで以上にエドワード以外のカレン家の人々とも関わり合ったりと、とにかく展開が早くてすぐ読める1冊でした。
今回もベラとエドワードのらぶらぶっぷりが健在。うーん、この甘さは、全米のティーンが熱狂したのもわかります。
とはいえこの巻では二人のそう言ったところもだいぶ落ち着き、お互いを信じあう深みみたいなのも出てきて、特に鼻につくほどでもありませんでしたが。ベラの行動力がすごすぎて、ちょっと意外でした。愛のなせる業なのかしら? 全然普通の女の子ではないような気がする……。
元来こう言った二人の間に障害があり結ばれないかもしれないっていうラブストーリーは周囲の反対が大きかったりするんだけど、周囲の反対はそれほどなく、むしろ周囲は歓迎しているっていうのもなかなかあたらしい点かなあ。むしろ当事者同士が、惹かれあいながらもためらっている、っていうのが、この二人のもどかしいところです。
そして、カレン家の人々のなんて良い人なことか。カーライルはもちろんだけど、とくにアリス。ほんとうにいい子だ。ジャスパーも、控えめだけど良い人ですね。というか挿絵のジャスパーがイケメンすぎてくらくらした。エドワードより好みかも!
エドワードと一緒にいる為に自分もヴァンパイアになりたいベラと、それを許さないエドワード。アリスが視たベラの未来に関する予知……。
これからの展開にもひと波乱以上ありそうで、ドキドキします。
あと、ジェイコブがちょっとかわいそうすぎる感じがするので、是非彼にも報われてほしいですね。
エピローグもなかなかきれいに終わってるし、楽しめた1冊でした。次も楽しみです。
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