原題
Twilight
ステファニー・メイヤー 著 小原亜美 訳 ゴツボ×リュウジ 絵
お勧め度★★★★☆(読み始めたら続きが気になって気になって!)
「すまない」気持ちはこもっているみたい。「すごく失礼な態度をとってしまって。でも、こうしたほうがいいんだ。ほんとうに」
目をあけた。エドワードの表情は真剣そのものだった。
「意味がわからないわ」警戒した声でいった。
「ぼくたちは親しくならないほうがいい」
全世界で読まれ、映画にもなり、トワイライターと呼ばれる熱狂的なファンをも生み出すにいたったアメリカのティーン向けヴァンパイア・ピュア・ラブロマンス。アメリカのほうでは本当にすごくブームになったみたいです。
日本でも数年前に映画が公開されましたが、私はテレビで放送されたのも含めてほとんど見たことはありませんでした。
ある日吸血鬼ものということで急に読んでみたくなり、でもあまり期待しないで読み始めたら、なんだかすごくはまってしまいそうです。
このシリーズは全4部作構成ですが、この本は第一作を3分割したものの最初の部分にあたります。
主人公はどこにでもいるおとなしい17歳の少女、イザベラ(ベラ)
一緒に暮らしていた母親の再婚を理由に、父親のもとで暮らし始めます。
新しくすむことになった田舎町の学校で、ベラは不思議な雰囲気の超美系の男子生徒、エドワード・カレンと出会います。
しかしエドワードは、何やら普通の人とはちょっと違うみたいで……?? 彼に惹かれながらも、エドワードからは「親しくならないほうがいい」などと言われてしまい……。
というような話。
面白かった! いろいろ突っ込みどころや、なんかなあと思う点もあるけど続きが気になってしまいました。
ベラが本当に普通の女の子なのがいいです。こんな私みたいな読者でも、どことなく共感できる部分のある女の子。まあ、そのベラが転校した先の学校で急にモテモテになるのは、なんでだよ! とか思ってしまいましたが。田舎だからなのか?
エドワードは、とっても格好良くて、ベラが危なくなるとどこからともなくあらわれて助けてくれて、不思議な雰囲気があるけれど魅力的な男の子。エドワード、嫌いじゃないです。恰好いいな。
とにかく、この二人の距離感というか、エドワードに惹かれていると自覚したベラの一喜一憂っぷりとか、ふたりのじれったさというかが、とにかく気になって思わず先に先に読んでしまいました。エドワードにとっても、ベラは唯一といってもいいような未知数の存在で、彼女といる事に戸惑ってしまいます。そんなところがいい。
これ以降はジェイコブも交えて、微妙な関係になったりするんだろうか。楽しみです。
文章自体は特にどうということはない、読みやすい簡素な文章なのですが、話の持ってきかたが上手いのでしょうね。
逆に、まだほんの最初だからなのか、ヴァンパイアといいつつあまりヴァンパイア感が出ていなかったのが残念でした。他のカレン家の人々の活躍も楽しみにしていたのに、あまりクローズアップされなかったのも残念。
でも一巻を読み始めれば、二人の恋の行方が気になってしまう。そんな本だと思います。
お勧め。気になった方は、是非読んでみて下さい。
にほんブログ村[0回]
PR