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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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メルヒェン (新潮文庫)
メルヒェン (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 380
  • 発売日: 1973/06

原題 Marchen
ヘルマン・ヘッセ 著 高橋健二 訳
お勧め度★★★★☆(ヘッセらしさの詰まった珠玉の短編集)

「ああ、わたしはおまえのために、わたしの知っている一ばんよいことをお願いしたんだけれど、ひょっとすると、ほんとうによいことじゃなかったかも知れないね。たとえみんなが、みんなの人がおまえを愛するとしたって、だれもおまえのおかあさんほどおまえを愛することはできないんだからね」

友人から借りたヘッセの短編集(ありがとう!)
ヘッセは大好きな作家の一人ですが、いままで読んだのはどれも長編だったので、短編というのはどうかなあと思い、なかなか手がつけられず……。

とはいえ読んでみて、短編集という形こそが、ヘッセの詩人らしさ、純粋な作家らしさを一番表しているように感じました。

この短編集には「アウグスツス」「詩人」「笛の夢」「別な星の奇妙なたより」「苦しい道」「夢から夢へ」「ファルドゥム」「アヤメ」「ピクトルの変身」の9篇を収録しています。

その中でも私のお気に入りはやっぱり「アウグスツス」天使が奏でるオルゴールのような音色の美しさと、人生の深さを考えさせられる名品ですね。あとは「笛の夢」「ファルドゥム」もお気に入り。「アヤメ」もいい。

この「メルヒェン」を読んで感じたのは、ヘッセの物語から考えるのは、生であり、愛であり、死であるということ。つまり人生であるということだと思います。ヘッセほど人生を深く考え、その憧れと苦しみを抱き、真の深みにまで到達した作家は少ないように思います。

本当に、大人向きの創作童話集と言った趣があります。

ヘッセの作品はヘッセの生きた時代、あるいはヘッセの精神をそのまま反映しているので、ヘッセという人を語る時にも欠かせない作品。
お値段もお手頃なのが嬉しい。

是非読んでみてほしい一冊です。

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