香月日輪 著
お勧め度★★★☆☆(3・5位。あっさりと読めます)
「昔の人が書いた妖怪の本とかも好きよ。どうでもいい妖怪の記述とか、ためにならない幽霊の知識とか。そういうのも必要よねー」
と言う秋音ちゃんに、今度は詩人がうなずいた。
「生活に必要なことだけじゃ、人間は成り立たないからネー」
妖怪アパート7冊目。
今回の話は3年生の卒業&秋音ちゃんがアパートを出ていく感じの話&まり子さんの過去が明らかに! の巻。
今回のテーマはずばり「性」でしたね。のっけからセックスセックス連呼するので若干引きましたが、確かに思春期の学生には避けて通れない話題。難しい話題だと思います。
まあ、ちょっと説教くさかったり、偏った部分もあるのですが、その中のどれか一つでも心に響けばいいんじゃないかなあと思います。こういうところがこの本の魅力の一つだと思うので。
3年生の卒業式では、思わず自分の学生時代を思い返してしまったり。学生時代は確かにくだらない思い出が多かったなあ。
最後の夕士君の決断もよかったです。うん、私はそれでもいいと思うって思いました。今回のお話は、全てこの夕士君の最後の決断のためにあったのだなあと思いました。
まり子さんの過去と夕士君とのやり取りは……、いろいろ考えさせられるところがあったなあ。
うん、夕士君と同じ年ごろのころにこの本読んでたら、もっと響いていたのかもなあ、と思います。
それにしても秋音ちゃんがアパートを出ていったのはさみしい限りですね! またこの後もちょっとずつでいいので出てきてくれることを願います。
そして、るり子さんのお料理が相変わらず季節感にあふれていて素晴らしいです! るり子さんのお料理、本当食べてみたいです!
春は出会いと別れの季節。この後の展開も楽しみに読みたいと思います。
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