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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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ようこそ、古城ホテルへ 湖のほとりの少女たち (角川つばさ文庫)
ようこそ、古城ホテルへ 湖のほとりの少女たち (角川つばさ文庫)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 価格: ¥ 651
  • 発売日: 2011/09/15

紅玉いづき 著 村松加奈子 絵
お勧め度★★★☆☆(作者や女の子が頑張る話が好きなら。ちょっと浅いかなあという感じもしますが、嫌いじゃないです)

「呪いであったのか。病であったのか。それを確かめることに意味はない。生きている限り。あたくしはあたくしの、矜持を守ってみせる」
それは彼女の問題だった。不安も絶望も、彼女のものだ。誰にも渡すつもりはなかった。そしてその自尊心が、崩れかけた彼女という存在をふるいたたせていた。

どちらかというと作者&レーベル読みした1冊。図書館で予約しましたが、意外と回ってくるの早かったな……。

湖のほとりにある古城ホテル、マルグリット。そのホテルの次期女主人(メトリーゼ)になるために集められた4人の少女たち。
魔山を追放された魔女、ピィ、罷免された美貌の軍人、ジゼット、人に言えない稼業から足を洗い普通の少女になりたいと願うフェノン、そうして亡国の王女、リ・ルゥ。
帰る場所のない少女たち。この4人の中で、女主人になれるのは一人だけ。いったい誰が、マルグリットの女主人になるのか……??

と言ったようなお話です。

まだまだ最初の1冊だから、わからないこととか、様子見のところもあるけど、なかなか続きの気になる1冊でした。ちょっと薄いなあと思う部分もあるけど、面白かった!
境遇も性格も何もかも違う4人の少女たちが、ある事件をきっかけにお互いに協力し合い、頑張る姿が良いです。女の子が頑張る話って結構好きなんですよね。

キャラクターはどの子も個性的で、何というか世間知らずだったりして、失敗も多くて、だからこそ立ち向かえる冒険もあるのでしょうが、とにかくどの子も魅力的。私が気になるのはジゼットかなあ……。リ・ルゥも良いけど。

お話的にはすごく王道な感じの話なのですが、キャラが良いので、今後に期待。
このマルグリットには人間以外のお客様も来たりするので、次はどんなお客様を迎えるお話になるのか気になります。

それにしても、古城ホテルって良いですねえ。それだけでもそそられてしまいます。

少女たちの成長物語っぽいので、そういうのが好きな方は是非。児童レーベルですが、もっと上の年齢層の方も楽しめるお話だと思います。

でも、本当に男っ気のない話でした(だからと言って百合っぽいわけでもないけど)ジゼットの同僚のエランとかもう一回出てきてくれたりしないだろうか。
とにかく、来月にはちょうど続刊も出るようなので、また読んでいきたいと思います。

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