原題 Pohadka o kvetusce a jeji zahradce
フランチェシク・フルビーン 作 イジー・トゥルンカ 絵 千野栄一 訳
お勧め度★★★★☆(4・5位。とにかく絵がいいです)
庭は なみだをうかべると 花をのぞきこんだ。
そこには だれがいたとおもう?
小さな女の子が すわっていたんだ。
花からうまれた 花むすめだよ。
チェコの絵本作家、トゥルンカの挿絵によるチェコの絵本。チェコってクリエイター的には穴場で、本当に良質の物をたくさん作っている国ですよね!
この絵本も、トゥルンカの挿絵が本当に素敵です。
絵本としてはなかなか大きなサイズで、ボリュームもあります。でも、題名通り歌うように訳されているので、読むのは苦ではなく、むしろ楽しく読めるはず。
内容はハラハラドキドキしてしまった……、というか結構理不尽な展開でしたが、最後はハッピーエンドで、余韻のある終わり方で良かったです。
文章も挿絵も本当にきれい。このトゥルンカの絵のタッチ、たまらなく好みです。
本のサイズも大きいので、絵も大きく載せられているのが魅力。
翻訳の文章もきれいなので、声に出して読んであげたい絵本ですね。
とにかく、この独特の絵が本当に本当に素敵です。
チェコの言葉はさっぱりなので、原題がどういう意味なのかはわかりませんが、花むすめのうたという邦題も素敵です。
トゥルンカさんは、結構有名なクリエイターのようで、さまざまな活動を展開していたようです。
これから、ちょっといろいろ探してみようかな、などとそんな風に思った1冊でした。
お勧めです。
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