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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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シャロットの姫
シャロットの姫
  • 発売元: バベルプレス
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/10

原題 The Lady of Shalott
アルフレッド・テニスン 詩 ジュヌヴィエーヴ・コテ 絵 長井芳子 訳
お勧め度★★★★☆(ゆっくりと余韻がしみわたるような一冊です)

一人ランスロットは、しばし佇みじっと見入る
「何と美しいお顔立ち
神よ、亡き姫に恵みを与えたまえ
シャロットの姫君に」

アーサー王伝説に材をとった、アルフレッド・テニスンの有名な詩を、気鋭の画家ジュヌヴィエーヴ・コテが絵を描いたもの。

なかなか、スルメなタイプの一冊だと思いました。何度も何度も読み返して、この本に込められたメッセージや遊び心、象徴性や優しさ、希望に気づく……、と言ったような。
全体的にコテの画風は派手さはないのですが、心にしみわたるようなぬくもりがあってそこがまたなんとも言い難くいいのです。

また、この絵本の中で、コテは蝶のイメージを随所に使うことで、新しい解釈をこの詩に投げかけたと思います。
アーサー王時代の農夫がサングラスをかけた絵で描かれているあたりの遊び心も、いいなあと思いますね。

翻訳は、一つの物語として違和感なくリズムよく読めるものへと仕上がっています。詩の翻訳は美しいですが難解な物が多いので、物語の内容をかみしめたい人には向いてるのかなあ、と思います。
ただ、美しい翻訳であるとは行かないような気もしますけれど。でも、テニスンの持つ詩の抒情性はよくあらわれた翻訳になっていると思います。

何より、この絵本を読んだ後の、胸が少し暖かくなるような、希望が灯るような、そんな読後感がたまらないです。最後シャロットの姫が蝶になって跳びあがっていく時の絵が、一番美しく心を打ちます。
本当に、心に響く絵本だと思います。

気になっている方は、読んでみてはいかがでしょうか?
お勧めの1冊です。

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