原題
Vampirates:Blood Captain
ジャスティン・ソンパー 著 海後礼子 訳 三浦均 絵
お勧め度★★★★☆(物語が大きく進展する1冊です)
「とてもかんたんなことだと思うわ。いちばん大きな恐怖は、海の中や影の中にひそんでいるわけではない」そういうと、のりだして、コナーの胸に手をおいた。
「このずっと奥、血のなかに流れているの」そして、手をひっこめ、首をふった。
「あなたがとくべつなんじゃない。だれにとってもおなじよ」
ヴァンパイレーツ7冊目。原本の三作目の最後にあたります。
殺人の罪の重さに耐えかねてディアブロ号を出る事にしたコナー。そうしてチェン・リーと再会します。
一方、グレースのほうではノクターン号とサンクチュアリの両方に大きな事件が起きて大変なことに!?
というような話。
この巻も面白かったですー。ちょっと最近忙しかったのでなかなか読書できませんでしたが、時間が少しできたときに一気読みしてしまいました。何よりも物語がジェットコースターのように進んでいくので、読んでいてぐいぐい引き込まれ、ページをめくる手が止まりません。
前の巻でダーシーとジェズの関係にときめいた人間としては今回の事はショックだし、ジェズめー、という感じです。良い人そうに見えたジョニーも結局そっちに行ってしまったり。グレースじゃありませんが、人を見る目がないんでしょうか……。
あと、この巻でようやくローカンの目が治りました! まだまだ予断を許さないのかもですが、これはうれしい。そしてローカンとグレースのもどかしくも情熱的なやりとりはほほえましくうれしかったです。双子の母親とローカンの間にもなにやらあるみたいで、こちらの関係も気になるところです。
今回はとにかく、いろいろなことが大きく進展したり、大事そうな伏線が張られたりしていてよかったです。
双子も無事再び再会出来ましたしね。コナーの登場の仕方が格好良かったです。コナーもグレースも、どちらもいいなあと思いますね。
新しい出会いを感じさせる一方、バートやケイトとの別れは哀しかったです。またどこかで再会できるといいな。
とにかく、本当にお気に入りのシリーズです。ヴァンパイアものとしても海賊ものとしても、なかなか正統派な感じだと思うので、そう言ったキーワードに心ひかれる方にはお勧めのシリーズです。
続きも気になります。
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