原題
Vampirates:Blood Captain
ジャスティン・ソンパー 著 海後礼子 訳 三浦均 絵
お勧め度★★★☆☆(3・5位。新章開始という感じ??)
「よくきたね、グレース・テンペスト」
グレースは、モッシュ・ズーのまなざしが、深くさしこんでくるような気がした。やがてモッシュ・ズーは目をほかの客たちにむけた。
「四人とも、サンクチュアリへようこそ。みながここで、もとめるものを見出せるように」
ヴァンパイレーツの5冊目。コナーもグレースも、それぞれが新しい局面を迎えます。
グレースはローカンの目を治すために、山を登り悩めるヴァンパイアたちの暮らすサンクチュアリに。そこにいるヴァンパイレーツの導師、モッシュ・ズーに会いに行きます。
コナーの乗るディアブロ号では、レイス船長の弟が訪ねてきます。また一波乱ありそうな予感!?
今回のお話は新しい環境へのイントロダクションみたいな感じでした。
グレースが行ったサンクチュアリは、なんとなくダレン・シャンを思い出してしまったり。そういうところにもやっぱり影響があるのかな。
影響と言えば、作者様は日本とか東洋が好きなんだろうかと思えてきます。なんとなくちょっと恥ずかしいけれど、日本の武術とか刺身とかが話題になるのはうれしいですね。
内容としては、コナーのほうは、なんといってもジェズが悲しかった! ジェズが今の境遇に苦悩しているという事実が、コナーだけではなく読んでいる私たちにまで伝わってくるようで、うれしくもあり、苦しいです。
しかも今回の巻はすごく気になるところで終わっているし! 本当にこの作者様は先へ先へと読ませる引力のある作品を書く方だなあと思います。
コナーの成長は傍目にもわかるほど著しいけれど、グレースも成長しているんだなということがわかって嬉しいです。
癒し手としての力を認められるグレースでしたが、はたしてどうなるんでしょう??
グレースは周りの人に恵まれてるなあという印象でした。船長しかり、モッシュ・ズーしかり、ローカンしかり。
でもコナーには、疑惑の種がまかれてしまった。これからどうなるのか気になります。
本当に、誰が敵で誰が味方になるかわからないシリーズですね。
今回のお話は、モッシュ・ズーの歓迎のメッセージがよかったです。グレースは本当に恵まれているなあ。
本当に、とっても気になるところで終わってるので、次の巻を読むのが楽しみです。
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