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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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イングールの天馬―黒の王子と月の姫君〈上〉 (カラフル文庫)
イングールの天馬―黒の王子と月の姫君〈上〉 (カラフル文庫)
  • 発売元: ジャイブ
  • 価格: ¥ 830
  • 発売日: 2008/11

篠原まり 著 睦月ムンク イラスト
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。少女小説でありファンタジー。)

「今度帰ったら、お前と一緒にヘルゼルでゆっくりしてみるのもいいな」
ガイルズののんきな提案にロルフはかみついた。
「何言ってるんですか。帰ったら結婚式ですよ!」
「結婚式! しまった、すっかり忘れていた」

イラストの人が好きな人だったので図書館から借りてきました。子供向けのレーベル(カラフル文庫)ですが、表紙やタイトルがなかなか雰囲気があって素敵。

神聖な予言を成就するために、顔も知らない王子と結婚することになったアリシア王女。彼女は男装して国を飛び出す。一方、婚約者のガイルズ王子はじゃじゃ馬と評判の高いアリシア姫を拝みに行こうとする道中で、騎士と身分を偽り、男装して偽名を名乗ったアリシア姫たちの護衛をすることになったのだった…。
お互いの身分を隠しながら、惹かれていく二人の運命は……!?

というような話。

ファンタジーというよりばりばりの少女小説テイストの一冊でした。
男装の姫君と、身分を偽り偽名を名乗って彼女を護衛する王子様。惹かれていく二人。結婚式は間近だというのに、王子の騎士を名乗る男に惹かれている自分にいらだつアリシア。一方、ガイルズも神聖な誓いによって、自分がその王子だと名乗れずにいる……。

いやー、王道ですね! ファンタジーというより少女小説としてにやにやしてしまいました。
ファンタジーとして読むとちょっと微妙ですが、読み進めて行くと面白くなっていってぐいぐい読めます。
少女小説としては本当に王道過ぎて逆にむしろ物足りないかもしれません。

あと、登場人物が多すぎて誰が誰だか正直頭に入ってきませんでした。もうちょっと登場人物は減らせたんじゃないかなー、という印象です。

お互いを思いながら、打ち明けられない気持ちを抱いてもやもやしてしまう……。そんな関係の恋人たちが好きな人はお好きなんじゃないかなあと思う一冊です。私は、男装の美少女が出てきただけでうれしい!

子供のころに読んだら、どっぷりはまるのだろうなあという一冊でもあります。
アリシアにも秘密の能力があるらしいし、下巻がどのような展開で、どのように終わっていくのかが楽しみな1冊。
一気に読みたいと思います。睦月ムンクさんのイラストも素敵でした。

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