原題 Vampirates:Tide of Terror
ジャスティン・ソンパー 著 海後礼子 訳 三浦均 絵
お勧め度★★★★☆(とにかく一気に読めてしまいます)
いったいなにを考えていたんだろう──嵐のなかで、海に身を投げるなんて。まるで狂気よ!
ところがそのとき、とつぜん、堤防の上に父さんの姿が見えた。こっちを見おろしてほほえんでいる。
──ときには、狂気こそが正しいこともあるんだよ、グレース。
ヴァンパイレーツ4冊目。原本の2冊目の後半にあたります。
見学に行った海賊アカデミーに別れがたいものを感じ始めるコナー。一方グレースはヴァンパイレーツ船を思うあまり、とある行動に……。二人はそれぞれの道を選び始めるのだった。
というような話です。
今回のお話も面白かったです! 300ページくらいある本なのですが、ぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまいます。
コナーはこのまま海賊アカデミーに腰を落ち着かせてしまいそうな感じだなあ。どうするんだろう。なんか、私の感覚だとレイス船長に近いのか、海賊の学校? 寝言は寝てから言ってくれ! って感じなのですがどうなることやら。
グレースはすっかり恋する女の子に。ほんとうに頭いいのかよ? と思わなくはありません。でも、優しいヴァンパイアとのロマンス、夢ですねー。ローカンとグレースの恋の行方もとても気になります。
ちょっと気になるのがチェン・リーかな。すごく厳しいと同時に親切で優しいのですが、本当に信用できるのかあやしいものを感じて読みながら警戒してしまいます。
あとシドリオも、新しい仲間を従えて、どんどん行動が表沙汰になっていくので、目が離せません。
本を読みながら、私たち読者もコナーやグレースのように、クレセントムーンベイにいたのが本当に昔のことのように思えてしまいます。まだ4冊目なのに! このスピーディなストーリー展開が魅力ですね。
ヴァンパイレーツ船も、海賊連盟も、コナーとグレースにも、まだまだ不思議がいっぱいあります。これからそう言ったことが明かされていくのでしょうか。楽しみです。
まあ私が一番ドキドキしているのは、ローカンとグレースの恋の行方なんですけどね。
とりあえず、今月中に一気に刊行分を読み切るように頑張りたいと思います。それくらいこっそりはまっているシリーズです。お勧め。
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