高里椎奈 著 ミギー 絵
お勧め度★★★★☆(普通に読めるし、悪くはないと思います)
「テオがいたから、私はここまで来られた。いっぱい迷惑をかけて、テオが嫌いな王族だし、私に言われるのは嫌かもしれないけど──」
テオがいなかったら、フェンはきっと目を瞑ったままだった。世界に目隠しをされている事にも気付かずに、取ろうとも思わなかっただろう。
「ありがとう」
フェンネル大陸シリーズ最終巻。
まあいろいろ思うところはありますが、悪くはなかった!
相変わらずフェンは薄っぺらいとか、みんなきれいごとばかりとか、そもそも会話が唐突すぎるとか、なんか都合がよすぎるとかいろいろ思うところはあるのですが、昔のフェンがあって今のフェンがあるっていうのがわかるので、読んでいて悪くなかったです。
うん、この本は正直悪くなかったと思います。
高里さんは削って削ってこの文章書いているとのことですが、正直削りすぎだろうとかやっぱり思います。
だから終始物語に入り込むことは出来なかったけど、フェンの成長を感じられて満足かな。
それにしてもラスボス(?)ルース兄様なのかよ! 結構好きだったのに!
王族で異母兄弟だったら結婚してしまえばいいじゃん別に! とか思う私はだめなんですかね。
というかギル兄様影薄くないですかね?もうちょい書いてくれればいいのに! こういうところが削りすぎだと思うんですよね。想像の余地うんぬん以前に、入り込めない。
終わり方も、悪くはないんだろうけど、読者にゆだねすぎじゃないかなあと思います。
それにしても、表紙のフェンが笑顔ですね。笑顔のフェンって作中でもなんでもあまりなかったので、この笑顔が見れたことが、やっぱり物語も終わりなんだなあと思います。
いろいろ思うところのある物語ですが、悪くなかったので、読んでよかったなあとなんだかんだで思いました。
外伝は正直あまり期待していないのですが、機会があったら読もうかと思います。
にほんブログ村[0回]
PR