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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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いちばん美しいクモの巣 (詩人が贈る絵本 II)
いちばん美しいクモの巣 (詩人が贈る絵本 II)
  • 発売元: みすず書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2001/12

原題 Leese Webster
アーシュラ・K・ル=グウィン 著 長田弘 訳 ジェイムズ・ブランスマン 絵
お勧め度★★★★☆(派手ではないが味わい深い本)

「これは、いままでにわたしのつくった、いちばん美しいクモの巣だわ」

ゲド戦記などで有名なル=グウィンの描く絵本。
書くことは夢を翻訳すること、とル=クウィンは言います。そのため、彼女は様々なジャンルの、さまざまな種類の本を書きます。
このお話も、書くことは夢を翻訳すること、というような彼女の思いを形にしているものの一つでしょう。

クモのリーゼ・ウェブスターは、ある日いつも通りのクモの巣ではなく、本当に美しいと思えるクモの巣を作りたいと思い、それに熱中します。
そうして、彼女が見出した美しいクモの巣とは……?

この絵本は、さらりと一読するとそこにあるメッセージ性を感じ取ることが難しいかもしれません。私も、最初はちょっと首をかしげました。
でも、この本はまさしく、作者の物を書くこと=創ることの喜びを訴えた作品なのかな、と感じます。
派手さはないけれど、物を作ることの喜びや楽しさや、苦しみさえもが、この本には描き出されています。
その創るものは何でもいいのです。料理でも、絵でも、あるいは形に見えないものでも。

でも、物を作ることに熱中したことのある全ての人は、この本から何かを感じ取ることができるのではないでしょうか。
クモの巣という、人間の世界から見たら何気ないものに注目した、温かいまなざしの物語だと思います。

絵も繊細で、物語の世界を邪魔することはありません。
どちらかと言うと、大人が静かに堪能する絵本だと思います。
そういう絵本をお探しの方は、是非いかがでしょうか。

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