荻原規子 著 桃川春日子 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(面白いけど、少女漫画的すぎるかな?)
「フィリエル、言いにきたんだ。約束が守れない。きみを、エディリーンのお墓へつれていくことができないよ」西の善き魔女3冊目。
今回は王宮編です。
今回は折り返しですが、物語はあちこちの方向に行きますます大きくなるばかりで、ちゃんと収束できるのか!? って感じです。
今回はルーンとフィリエルの別れ、フィリエルを守るために婚約を申し込むユーシス、それらに対する答えを出すフィリエルなど、登場人物が動き出します。
キャラ小説としては面白いし、キャラクターの心情の変化もわかるけど、世界観としての動機づけがちょっと弱いかなってどうしても思ってしまいますね。
たとえば昔話が外では異端なのに王宮では重要視される理由とか、いきなり竜退治の話になったりとか。
フィリエルとルーンもすっかり恋愛対象になってしまって、その描写がすごく少女マンガチックで、読んでいて微妙にかゆい気分にもなります。悪いとかいうわけではないのですが。
でも、2巻まではどうかと思っていたアデイルやレアランドが素直にかわいいと思えるようになったので、今後はより物語を楽しむ読むことができると思います。
すごく好き! ってわけではありませんが、楽しんで読んでいるシリーズです。
ちなみに下記に紹介するのは文庫版。
こちらのほうが読みやすく、手に入りやすいかも。
発売元: 中央公論新社
価格: ¥ 680
発売日: 2005/02
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