荻原規子 著 桃川春日子 絵
お勧め度★★★★☆(いろいろ盛りだくさんで、勢いがあって面白かったです)
「絶対にもう一度天文台へ帰ろうね、フィリエル。そして、いっしょにエディリーンのお墓へ行こう。ぼくが死ぬ前に必ず」
西の善き魔女2冊目。
今回はうって変わって女学園ものになります。
正直前回ファンタジーと思って期待して読んだらすごく期待をそがれたのですが、もうこれはこういう話なんだと思って読むと、なかなか楽しむことができました。やっぱり読書は楽しんだもの勝ちですしねー。
それにしてもこの本はすごい。10年以上前に書かれた話なのに、先見性があったというべきか、今でいう萌えとか属性のオンパレードです。
百合、BL、腐女子、宝塚、女装、幼馴染、ツンデレなどなど……。いろいろなものが詰めこまれていて、なんというか勢いがあります。
その勢いにのまれて、あっという間に読んでしまいました。
正直、やっぱりこれはファンタジーではないと思うし、(ファンタジー風少女小説だと思う)
そもそも作者様が学園物を書きたいっていって書いたものなので、なんというか、無理やり学園に入った感じがして、お話としてはやっぱり首をひねりたくはなります。
でも、なにより話が面白いのだったら、やっぱり読書にとって、こんなに良いことはないのだと思います。
それにしてもアデイルはユーシスとルーンに萌えなのか……。
私としてはユーシスとロットのほうが萌えるものがあると思うぞ。まあ、つまりそんなものなのですよね(笑)
こういうことを考えるだけ、私もそれなりに楽しんでいるということです。
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