雪乃紗衣 著 由羅カイリ イラスト
お勧め度★★★★☆(読みやすいし、久しぶりに文句なく面白かった!)
「……主上は、どうして私と絳攸に“花菖蒲”を渡したのだろう」
ふと、秀麗は楸瑛を見上げた。その整った顔には、微苦笑が刻まれていた。
「あのとき、そばに、私と絳攸しかいなかったからかな」
彩雲国物語本編10冊目。
冗官(無職みたいな物)になった秀麗は、一か月以内に何処かの部署で使ってもらえなければ本当にクビになってしまう…? でも、他の冗官たちの面倒も見なくてはいけなくて……??
という話です。
今回はまず、表紙が良いですねー。秀麗がなんだかとても可愛いし、色合いもさわやかです。
前の茶州編の話もそれなりに好きでしたが、今のこの御史台編も、秀麗や他の登場人物により感情移入出来て、こちらの方が好きだと感じてしまいます。
今回は新キャラの陸清雅も登場で、秀麗の好敵手として、これからの活躍がとても楽しみです。こう言うキャラ好きなんですよね。
タンタンもいいですね。最近、キャラクターの性格のバリエーションも一層広がった気がして、飽きさせません。
今回は、話もすごく読みやすかったのも印象的です。次の巻に向けて色々波乱もありそうなので、どうなるか楽しみに読みたいと思います。このシリーズの中でも、お勧めの一冊です。
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