菅浩江 著 橋賢亀 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(興味のある方は読んで損はありません)
友人に誕生日プレゼントで貰った本。
この作者の初期の作品で、初の長編。
文章は硬派なライトノベルと言った文章でさっくりと読めます。
ファンタジーはイマジネーションでSFは映像だと私は思っているのですが、その二つが融合したような作品。
非常に視覚的でありながら、ファンタジーのような想像力に溢れています。
ジブリで映画化したらいいんじゃないかなぁと思いました。
物語自体も世界を股にかけた冒険とかではなくて、小さな町の中で展開していきます。しかしそこに世界の中心はあるのだなと思います。
生き物を摂取することでその生き物の能力や知識を吸収できるという設定がいいですね。
でも何より私の心をきゅんとさせたのは、シエラが金目を「騎士さま」と呼ぶその呼び方と、シエラとパナートが双子の姉弟だったという設定でした。
自然の叡智を感じ、自然と共生したい気分の時にお勧めの一冊です。
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追記は若干ネタバレありの登場人物メモ。
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金目 パナートに生み出された怪物。人間の心を持つ。
シエラ 世界の原理とつながっている少女。金髪紫目。
ラチータ シエラの友人。村娘。
ロウゼル 行商人。実は皇子。
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