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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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煉獄姫 ニ幕 (電撃文庫)
煉獄姫 ニ幕 (電撃文庫)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 価格: ¥ 578
  • 発売日: 2011/01/06

(2012年感想62冊目)

藤原祐 著 kaya 8 イラスト
おすすめ度★★★★☆(安定して面白いです)

「あなたは彼女の存在を知っている。そして何より……彼女を侮辱した。僕にとってはそれだけで、あなたを殺す理由に足る」(p83)

煉獄姫の第二弾。
今回は首都に切り裂き魔が出没。そうしてアルトは友と、フォグは「妹」と再会し、「彼女」は首都に恐怖をもたらすのだった!  みたいな話。

相変わらずダークな雰囲気が漂い、世界設定、文体ともに、前の巻が好きだった方の期待を裏切らない安心の1冊となっているように思います。
特に今回はさまざまなキャラクターが新しく登場し、今後その人たちがどう物語に絡んでいくのか、物語の発展を予想させる、動きのある1冊だったと思います。フォグの「妹」のレキュリィ、その執事のカルブルック、暗躍するユヴィオールと最後に出てきたイーサ、どのキャラクターも魅力的で、今後の活躍が楽しみです。(ちなみに私が気になるのはユヴィオールとイーサですね。何とも不気味ですが魅力的です)

しかしこの巻はトリエラが……。
正直、トリエラが最後ああなってしまったのは、多少強引のような気がして、もうちょっと説得力のある書き方をしてほしかったなあと思うところです。あと、脇役に魅力的な人が多くて、特にアルトの出番というかが少ないのも残念なところですね。今回の主役はキリエとイパーシでしたね。
まあ、このお話自体の主役はアルトとフォグで、二人がそろっているととても安心するんですけど。この作品に出てくる人造人間たち、コキュートスにちなんでいるなら、あと一人はいるはずですよね。どんな人なのか気になります。
 この作品、ダークな世界観なのですが、それでもそれなりにマイルドで読みやすい作品だと思います。私は好きです。興味のある方がいたら、ぜひ読んでほしい、おすすめのシリーズです。

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煉獄姫 (電撃文庫)
煉獄姫 (電撃文庫)
  • 発売元: アスキーメディアワークス
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2010/08/10

(2012年感想50冊目)

藤原祐 著 kaya8 イラスト
おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。万人には勧められないかもですが、私は大好きです)

そして、彼女は。
「だったらめいれいするわ、フォグ」
彼がここへ来て初めて、年相応の、幼い笑みを浮かべ。
嬉しそうに──本当に嬉しそうに、言ったのだった。
「わたしと……ともだちになって」 (p22)



ずっと気になっていた本を、お友達がプレゼントしてくださいました。(ありがとうございます!)

瑩国という、英国をモチーフにした架空の王国で起きた産業革命を背景に進んでいく物語。産業革命の背景にあるのは、煉術という、煉獄の香気を使用した術であった……。
煉獄の香りにあてられたものは徐々に身体をむしばまれていく社会で、特異体質をもつ王女アルテミシアと少年騎士フォグは、国家転覆の陰謀を阻止しようと活動するが…!?

あらすじはだいたい上記のような感じですが、あまり説明できていないなあ……。

これは、面白かったです! ライトノベルとしての質も非常に高いと思います。固有名詞以外のカタカナに全部漢字が使われているのも、個人的には好感でした。
昨今の、キャラ萌えや会話のテンポを重視した多くのライトノベルと違い、地の文が非常に多く、世界観もしっかりしていて、安心して読むことができました。

何より、ダークな感じがとってもたまらないです。塔の中に長いこと閉じ込められていた王女アルテミシアの、純粋だけど歪んでしまった人との距離感、彼女を守る少年騎士フォグもまたいびつな存在として語られます。彼が煉術に耐性のある理由は圧巻でした。面白かった!
また、アルテミシアがフォグやイオ以外に初めて友達になった少女が実は……、というのもいい。
なかなかに、この関係がどういう風に展開していくのか、続きが気になります。
イパーシとトリエラもどうなってしまうんだろう。

とにかく、しっかりした世界観、雰囲気のある文体、キャラクターはちょっと弱いかなと思うものの魅力的で、とても安定した水準を保っている本です。
まだまだたくさんの人が出てきそうな雰囲気ではありますが、アルトはかわいいし、フォグは最後のほうで明かされた秘密にぐっと来ました。
なにより、この独特な世界観がいいですね。
欲を言えば挿絵が、アルトとフォグをもっと書いてほしいのと、フォグが若い! というのが気になるところでしょうか。
でも、面白かったです。
囚われの王女と少年騎士、という組み合わせがまさにどんぴしゃでした。

ダークなので万人には勧められませんが、そういうのが好きな方にはおすすめです。

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毒吐姫と星の石 (電撃文庫)
毒吐姫と星の石 (電撃文庫)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 価格: ¥ 536
  • 発売日: 2010/11/10

紅玉いづき 著 磯野宏夫 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(悪くないと思うけど個人的には微妙だった。前作のほうが好きかな)

「どうぞ、呪ってごらんなさい。あなたがどれほど強い呪いの姫君でも」
のぞむところ、と、彼女は笑った。その顔は、笑んでいるのに、どこか壮絶だった。
「呪いさえも力に変えるわ。わたくし達の国と王子は、そうして生きてきたのよ」(p89)

紅玉いづきさんのデビュー作、「ミミズクと夜の王」の続編。
前作の舞台となった王国レッドアークと同盟を結んでいる、占の国ヴィオンが物語の舞台です。
王族として生まれながらも、占いによって生まれてすぐに捨てられ、下町で下賤の子として育った少女、エルザ。彼女は生きる為に、毒を含んだ言葉を吐きます。
そんな彼女が、レッドアークの王子クローディアスに嫁ぐことになって……、というお話。

うーん、以下ちょっと辛評です。

正直、前作のほうが好きだったかなあ。今回の話は、あまり印象に残るようなお話ではなかったように思います。
エルザが毒吐姫だって言うから、何か不思議な力でも持っているのかと思ったら、ただたんに(個人的には)バラエティーに乏しい下品な罵りしかできないように見えたのもちょっと残念だし。
クローディアスが精神的に成長しすぎてて、個人的に本当に理想の王子様になっているのも残念だったし。
ミミズクが出てくるタイミングがあまりにも唐突というかご都合主義というか、それでいてみんなミミズク大好きで、真昼姫なんていうよくわからない愛称でよばれてるのも、えっ? って感じだったし。

この話は女性賛美というかミミズク賛美なのかと思った瞬間にいろいろ興ざめしてしまいました。いや、女性賛美が悪いというわけでは全然ないのですが。

それに、本当にご都合主義的すぎるのもなあ。前作でも感じたけれど、エルザもじょじょに本当に普通の女の子になっていく様子が、個人的には残念でした。

唯一アンディとオリエッタとジョセフに癒されてました。うん、脇役は好きなんですよね……。

まあ、おとぎばなしみたいなお話を期待されてるんだろうし、そういうお話が好きなのでしょうけど、なんだか「本当にこんなおとぎ話でいいと思っているのか!?」って感じでしたし。

まあ、私にはいまいちでしたけれど、悪い話ではないと思いますし、お好きな人はお好きだと思います。
興味のある方は読んでみるのもいいのではないかと思います。

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アニスと不機嫌な魔法使い (HJ文庫)
アニスと不機嫌な魔法使い (HJ文庫)
  • 発売元: ホビージャパン
  • 価格: ¥ 650
  • 発売日: 2008/07/01

花房牧生 著 植田亮 イラスト
お勧め度★★★☆☆(3・5位。目立つものはないですが、続きが読みたいです)

「シド様はきっと初老のおじいさまだわ。白い髪と、立派なひげが。もしかしたら眼鏡をかけていらっしゃるかも。お腹が出てらっしゃるかもしれないわ。それに杖を使われていたら、素敵よね」

妹が、題名が気になる。題名がいいと言ったので図書館から借りてきた本です。少年向けレーベルから出てるけど、内容とかタイトルは少女小説っぽく、どっちだろうと気になりながら読みました。

ばりばりの少年向けなノリでしたが、少女小説っぽくにやにや出来るところもあり、そういう意味では一粒で二度おいしい一冊です。

孤児で教会で育てられた少女アニスを引き取ることになったシドという人物。アニスはいろいろな妄想を膨らませるのですが、実はそのシドは少年の姿をした、超俺様な最強の火の魔術師だった!?
はたしてアニスの生活はどうなるのでしょう。また、アニスにもちょっと不可解な謎があって……。
というお話です。

これは、後半に行けばいくほど筆がのって面白くなる話でした。途中からは一気読み。
まあ、いろいろちょっと物足りない感じとか、アニスの能力覚醒が唐突すぎるとか、ジークがちょっと不憫なんじゃないかとか、いろいろ思うところはあるのですが、読み終わって感じたのは、また次も読みたいなあという感想でした。
アニスとシドは喧嘩ばかりしているところが可愛い。とくにシドはアニスには冷たい態度をとりながら、内心ではすごく気にかけてるところは、王道ですがにやにやしてしまいました。
また、ドラゴンが出てくるラノベとしてもなかなか燃えるものがあります。竜好きなのでとてもうれしかったです。

悪役というかシドのライバルのセイ・ノーマンもなかなか好きなキャラクター。癒しの術が得意すぎて死人さえも生き返られるネクロマンサーってなんかいいです。

とにかく、正直とくに眼を引くところがあるわけではないのですが、次も読みたいとしっかり思わせてくれる作品でした。
興味のある方は読んでみてもいいんじゃないかなあと思います。

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”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2006/08/30

野村美月 著 竹岡美穂 イラスト
お勧め度★★★★☆(激しさと切なさのある一冊です)

「……よかったら、食べる?」

「食べられません」
ぼくは、即座に答えた。

物語を食べちゃいたいくらい愛している(そして本当に食べる)文学少女シリーズの第二弾。
今回の題材となっている物語は、『嵐が丘』です
恥ずかしながらこのお話も未読なのですが、今回の物語もよかったです!

まあ未読だった分、作中でも嵐が丘がどんな話か解説されるのが後のほうだったので、もとになった物語との類似点を楽しむという意味ではちょっと楽しめなかったのですが。
いつかもう一回読みなおそうかな。

作者様があとがきで今回は難産だったとおっしゃっていて、だからなのか最初はなかなか物語に乗れなかったけど、後半からは一気読みでした。激しくて、切なくて、少しだけ泣いてしまいました。

なによりもやっぱり遠子先輩のキャラクターが良いです。いろいろな表情を見せてくれるのですが、そのどれもがかわいらしいです。どんなに危険な状況でも物語について熱く語っちゃうあたりも、さすがだなあと思って、どんな状況でも遠子先輩は遠子先輩なのだなあと思いました。

今回は、キャラクターたちにも心の前進が見られて良い感じでした。
琴吹さんは明らかに心葉君のことが好きだし、その心葉君も、過去のトラウマをちょっとだけ乗り越えて行動するあたりが良いですね。
姫倉先輩は、底がしれないなあという感じです。

新キャラで出てきた櫻井流人君も、本当にどうしようもない女好きですが、良いやつじゃないですか。これからの活躍が楽しみです。

今回の物語も、本当に重かったなあ。また、最後は死人も出るので、うーん、ラノベだから仕方ないのかなあと思ってしまいました。本当は幸せになってほしい人ばかりなんですけどね……。

今回は私の大好きな作家のジョージ・マクドナルドも取り上げられててうれしかったです。
この本はいろいろな物語への興味をかき立ててくれるので、本好きとしてはたまりません。
登場人物の新しい一面も見れたりして、読むのはなかなか大変だったけど、次回作以降に大きく期待が持てました。
次も楽しみな一冊です。

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