栗本薫 著 天野喜孝 表紙絵
お勧め度★★★★☆(一巻ほどではないけれど、お勧めです)
トワイライト・サーガ2冊目。そして栗本さんの逝去により、未完のまま終わった、その最後の巻です。
今回の話は「リリス」「カナンの試練」「ルカの灰色狼」「迷路島」「死者の珠」の五編を収録しています。
表紙はゼフィール王子の横顔。一巻の肖像画よりこちらのほうが好きです。
今回はゼフィール王子とカルスの二人旅というより、カルスに焦点を当てたカルスの物語って感じです。
王子とのやり取りなどは少なく、王子は基本眠っているので、なんか物足りないなー、という感じがどうしてもしてしまう一冊です。
一巻よりものめりこめなかったんですが、やっぱり面白い一冊です。
個人的にお気に入りなのは、若き日のカルスを描く「ルカの灰色狼」
カルスは単純明快で、さっぱりしてて、良い男ですよー。
お気に入りのシリーズだったので、未完で終わってしまったのはとても残念です。せめて三巻の表紙だけでも見たかった…!
でも、王子とカルスの旅はずっと続くのだなぁと思うと、それはそれでいいのかな?
なにはともあれ、多少(?)の美少年趣味はありますが、栗本さんの作品の中でもお薦めの作品です。お見かけの際には、ぜひ読んでみてください。
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